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アスレチックスがナショナルズに快勝 投打のルーキーが存在感を発揮

2025.8.8 08:37 Friday

【ナショナルズ0-6アスレチックス】ワシントンD.C./ナショナルズパーク、8月7日(日本時間8日)

 アスレチックスは敵地でのナショナルズ戦に6-0で快勝。前日は接戦を落としたものの、3連戦を2勝1敗の勝ち越しで終えた。投打に新人の活躍が目立ち、先発のジェイコブ・ロペスは7回2/3を投げて3安打無失点、10三振の快投。「7番・センター」のコルビー・トーマスはメジャー初本塁打を含む3打点を叩き出した。なお、ナショナルズの小笠原慎之介には登板機会がなかった。

 アスレチックスを勝利に導いたのは投打の新人の活躍だった。トーマスは球団4位の有望株として期待されたスラッガーで、6月末にメジャーデビュー。2024年以降、マイナー全体で4番目に多い49本塁打を放っており、そのパワーをメジャーの舞台でも発揮することが期待されていたが、最初の15試合では打率.129、OPS.423、19三振と苦しんだ。

 しかし、二回1死一塁で迎えた第1打席でナショナルズ先発のミッチェル・パーカーのフォーシームをとらえ、センター左への1号先制2ラン。打球速度107.6マイル(約173.2キロ)、飛距離406フィート(約123.7メートル)と自慢のパワーを見せつけた。

 四回の第2打席ではレフトへの犠牲フライでチームの4点目を叩き出し、1試合3打点の活躍。「最高の気分だった。打った瞬間にフェンスを越えると思った。風が打球を押し戻さないことだけを祈っていたよ。チームに貢献できたのは本当にうれしい」と記念すべきメジャー初本塁打を振り返った。

 打席でトーマスが輝いた一方、マウンドではロペスが素晴らしいピッチングを見せた。八回途中まで114球を投げ、3安打、10三振、無四球、無失点という圧巻の内容。間違いなく自己最高のパフォーマンスだった。

 アスレチックスの先発投手が無四球で2ケタ三振を記録したのは、2022年8月24日のナショナルズ戦のコール・アービン(11三振/無四球)以来3年ぶり。新人に限れば、2013年4月5日のアストロズ戦のダン・ストレイリー(11三振/無四球)以来12年ぶりの快挙となった。

 ロペスは7月26日のアスレチックス戦から3試合連続で失点しておらず、17イニング連続無失点を継続中。これはアスレチックスの先発投手としては、2016年のショーン・マナイア以来の快挙である(ただしマナイアはその期間中にリリーフ登板での失点がある)。

 ジェイコブ・ウィルソン、ニック・カーツという2人の大物新人が牽引してきた今季のアスレチックスだが、ほかにも多くの新人がメジャーの舞台で奮闘している。地区最下位に沈んでいるものの、今季得た経験値は必ず来季以降に生かされていくはずだ。


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