菅野が7回1失点の快投で9勝目 捕手ラッチマンが攻守に牽引
2025.8.9 12:14 Saturday
【オリオールズ3-2アスレチックス】ボルティモア/オリオールパーク、8月8日(日本時間9日)
オリオールズの菅野智之がアスレチックス戦に先発。7回1失点の快投を見せ、9勝目を挙げた。打線も初回にアドリー・ラッチマン、ライアン・マウントキャッスルに本塁打が飛び出し、3得点で菅野を援護。ブルペン陣は1点差に追い上げられたが、アスレチックス打線から辛くも逃げ切り、3-2でオリオールズが接戦を制した。
菅野は初回、アスレチックスの注目の新人ニック・カーツを見逃し三振に抑え、三者凡退の立ち上がりを見せた。
オリオールズは初回の攻撃で2死から四球で走者を出し、4番ラッチマンが右中間へ9号先制2ラン。続く5番マウントキャッスルもセンターへ3号ソロを放ち、2者連続本塁打で3点を先制した。
援護をもらった菅野はその後、毎回のように走者を背負い、五回には犠牲フライで1失点。しかし、得点圏では相手打線を無安打で退け、好調アスレチックス打線を1失点に抑えた。菅野は7回1失点、4三振、2四球、5安打、91球の省エネ投球を見せ、 防御率を4.24に改善させた。
オリオールズはその後、イェニアー・カノーとキーガン・エイキンの継投でアスレチックスの反撃を振り切り、3-2で勝利。一方のアスレチックスは先発のJT・ギンが5回3失点、9三振と力投したが、援護できなかった。
9勝目(5敗)を挙げた菅野は、直近3先発で18イニング、5失点と好調だ。試合後、地元メディアにその要因を問われると「アドリー(・ラッチマン)の復帰が僕の中ではすごく大きい。彼が上手くリードしてくれていると思う」と、6月末に復帰した女房役を立てた。
菅野はラッチマンがキャッチャーを務めた際は、防御率3.51の好成績をマーク。他のキャッチャーと組んだ際の防御率はいずれも4点台を超えており、本人もラッチマンとのバッテリーに手応えを感じている。さらにこの日、ラッチマンは値千金の先制2ランを放ち、打席でも菅野を援護。頼れる女房役の助けもあって、菅野は2桁勝利にリーチをかけた。