パドレスがサヨナラ勝利 鉄壁のブルペン陣が奮闘 吉田は2安打
2025.8.10 15:11 Sunday
【パドレス5×-4レッドソックス】サンディエゴ/ペトコパーク、8月9日(日本時間10日)
ナ・リーグ西地区で首位ドジャースを猛追する2位パドレスは、レッドソックスに5-4でサヨナラ勝利。延長10回に新加入のラモン・ローレアーノがサヨナラヒットを放ち、シーソーゲームを制した。レッドソックスの吉田正尚は4打数2安打1打点と活躍した。
パドレスはこの日から先発右腕マイケル・キングが復帰。昨季は13勝、防御率2.95とエース級の活躍を見せたキングは、5月下旬から右肩の神経痛で離脱していた。今季、パドレスは先発ローテーションの布陣が不安定だったが、ニック・ピベッタ、ディラン・シース、ダルビッシュ有、ネスター・コルテス、そしてキングと実績豊富な5人がここで揃い踏みすることとなった。
ただ、この日のキングは本調子とは程遠かった。初回からジャレン・デュランにタイムリーを浴びて先制を許すと、二回は吉田への安打を含む3人の走者を背負った。そして三回の先頭打者に二塁打を打たれると、ここで降板。キングは三回途中まで57球を要し、2失点、4安打、2四球、1三振と復帰初戦は苦しんだ。パドレスは2番手ワンディ・ペラルタが2点を失い、序盤から劣勢に立たされた。
パドレスは二回と三回にザンダー・ボガーツの10号ソロとタイムリーが飛び出し、1点差に追い上げ。さらに五回、2死二塁からフェルナンド・タティスJr.が果敢に三盗を決めると、そこからレッドソックス先発のルーカス・ジオリトが制球を崩した。ジオリトはジャクソン・メリルとボガーツを歩かせて満塁とすると、その後も制球が定まらず、2者連続で押し出し四球を献上。パドレスは4-3と思わぬ形でリードを手にした。
早めの継投策に出たパドレスは、自慢のリリーフ投手たちが実力を発揮。ジェレマイア・エストラーダが2回5三振、エイドリアン・モレホンも2三振、新加入メイソン・ミラーも1回1/3を3三振で無失点リレーをつないだ。
しかし、1点リードを託された守護神ロベルト・スアレスが誤算だった。スアレスは先頭に安打を許し、1死二塁のピンチを招くと、ローマン・アンソニーに痛恨の同点二塁打を浴びた。
ただ、スアレスが打たれても、今のパドレスにはまだ頼れるリリーバーが控えている。4-4で迎えたタイブレークの10回には、オールスターに選出されたジェイソン・アダムが登場し、難なく無失点に抑え切った。そして直後の攻撃、無死一、二塁でローレアーノがレフト前にサヨナラタイムリーを放ち、パドレスは5-4でサヨナラ勝利。レッドソックス3連戦の戦績を1勝1敗のタイに戻した。
レッドソックスの吉田は「5番・DH」でスタメン出場。第1打席はライト前ヒット、第2打席は1死三塁からピッチャーゴロを放って1打点を稼ぎ、第4打席には剛腕ミラーからライト前ヒットを放った。2試合連続のマルチヒットを記録した吉田は、今季の打撃成績が打率.258、OPS.707に改善している。