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フィリーズが八回一挙4得点で逆転勝ち 先発ウォーカーは6回1失点

2025.8.12 09:59 Tuesday

【レッズ1-4フィリーズ】シンシナティ/グレートアメリカンボールパーク、8月11日(日本時間12日)

 わずか1年でこんなにも変わるものなのか。

 去年の今頃、フィリーズはタイワン・ウォーカーが先発した試合で9連敗を喫していた。その間、ウォーカーの防御率は7.36。8月末には先発ローテーションを外され、9月以降はロングリリーフに回ることになった。

 昨季の大不振から一転、今季のウォーカーは先発するたびにフィリーズに勝利のチャンスを与えているように見える。敵地グレートアメリカンボールパークでのレッズ3連戦の初戦でも6回6安打1失点の力投。フィリーズは八回に一挙4点を奪い、4-1で逆転勝利を収めた。

 フィリーズはレッズ先発のアンドリュー・アボットにほぼ完璧に抑えられ、四回まで走者を1人も出すことができなかった。五回、六回、七回と3イニング連続で先頭打者が出塁したものの、いずれも無得点。八回のマウンドには引き続きアボットが立っていた。フィリーズはハリソン・ベイダーとオットー・ケンプが2者連続で空振り三振に倒れ、このまま完封負けを喫するかに思われた。

 しかし、1点ビハインドの八回2死走者なしの状況から、突如としてフィリーズ打線が目覚めた。エドムンド・ソーサが反撃の口火を切るライト前ヒットを放ち、続くウエストン・ウィルソンが同点のタイムリー二塁打。さらにトレイ・ターナーが勝ち越しタイムリーで続き、アボットをノックアウト。2番手のトニー・サンティヤンからカイル・シュワーバーが42号2ランを放ち、勝利を大きく手繰り寄せた。

 この鮮やかな逆転劇は、ウォーカーがフィリーズに勝利のチャンスを残したことで実現したものだ。ウォーカーは6回6安打1失点の力投を見せ、シーズン通算の防御率は3.39に向上。今季14度の先発登板では防御率3.31を記録しており、その14試合でフィリーズは8勝6敗と勝ち越している。


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