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快進撃のブルワーズが今季2度目の10連勝 貯金30の大台に到達

2025.8.12 11:41 Tuesday

【ブルワーズ7-1パイレーツ】ミルウォーキー/アメリカンファミリーフィールド、8月11日(日本時間12日)

 ブルワーズは本拠地アメリカンファミリーフィールドで行われたパイレーツ3連戦の初戦に7-1で快勝。ブライス・トゥラングが自身初の先頭打者アーチを放ち、背番号22のクリスチャン・イェリッチは22号勝ち越しソロでチームを勝利に導き、打撃好調のアンドリュー・ボーンが驚きのスクイズを決めた場面もあった。これにより今季2度目の10連勝を達成。地区制が導入された1969年以降、シーズン2度の10連勝を記録するのは10チーム目の快挙となった。

 このように、試合の細部を振り返るのもいい。しかし、パイレーツと戦っている今、ブルワーズの今季の戦いを振り返ってみるのもいいだろう。

 現在のブルワーズの快進撃は、5月25日に敵地PNCパークで行われたパイレーツ戦から始まった。ブルワーズはその時点で25勝28敗と振るわず、2度のチーム全体ミーティングが開かれていた。パット・マーフィー監督は「チームの強さがどこで失われてしまったのか」と嘆き、決して好ましい状況ではなかった。

 その日のパイレーツ戦も残り4アウトで敗戦を喫するところだったが、八回に新人ケイレブ・ダービンがファウルで5球粘った末、カウント0-2から同点に追いつく2点タイムリー二塁打を放った。続くトゥラングは24打数1安打の大不振だったが、勝ち越しのタイムリー二塁打を放ち、チームを6-5の逆転勝利に導いた。

 ブルワーズが複数の点差から逆転勝利を収めたのは、その日のパイレーツ戦が今季初めてだったのだ。

 試合後、マーフィー監督は「これなんだ。これこそが、われわれがプレーすべき方法だ」と語っていたが、その言葉通り、そこからブルワーズの快進撃が始まった。

 敵地PNCパークでの逆転勝利を皮切りに、ブルワーズは65試合で49勝を挙げる快進撃を見せ、メジャー最高勝率に浮上した。特に直近29試合では25勝4敗(勝率.862)と驚異的なペースで勝利を重ねており、この中には今季最長の11連勝と現在継続中の10連勝が含まれている。

 貯金は30の大台に到達し、球団史上初のシーズン100勝も狙えるペース。スモールマーケット球団の快進撃は、まだまだ続いていきそうだ。


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