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メイの好投でRソックス大勝 吉田も2打点 アストロズは首位陥落寸前

2025.8.13 13:32 Wednesday

【アストロズ1-14レッドソックス】ヒューストン/ダイキンパーク、8月12日(日本時間13日)

 レッドソックスが打っては14得点を挙げ、投げては先発ダスティン・メイの好投から1失点リレーをつなぎ、アストロズを粉砕。連敗を3で止め、ワイルドカード2位を堅持した。一方のアストロズは8連勝中の地区2位マリナーズについに並ばれた。また、吉田正尚は4打数1安打2打点を記録した。

 7月31日にドジャースから移籍して以来、2度目の先発となったメイは、5安打を許しながらも8三振、1四球を記録。アストロズ打線を6回無失点に抑えた。

 メイはレッドソックスに加入するまで、防御率5.48と不調に苦しんでいた。直近4先発のスパンでは防御率7.00とさらに調子を落としていたが、強豪アストロズとの一戦で復活の兆しを示した。

 この日、メイは4つの球種をバランス良く投げ分けた。シーズンここまではスイーパーとシンカーの2球種だけで全体の75%以上を占める投球構成だったが、アストロズに対してスイーパー、シンカー、フォーシーム、カットボールをそれぞれ20%以上の割合で投じた。

 特筆すべきは、シーズン通しての投球割合が8.2%に過ぎなかったカットボールを移籍後に多投していることだ。移籍後初登板となった6日のロイヤルズ戦でも、今季最多となる30%の割合でカットボールを使用。ストライクゾーン内に投じることが多いカッターを増やしたことでカウントを作りやすくなり、さらに相手打線が的を絞りづらくなった効果か、メイはこの日今季最高の好投を見せた。

 打線もメイを援護した。五回まではアストロズ先発のスペンサー・アリゲッティから2点を奪ったのみだったが、アストロズが継投に出た六回から打線が爆発。カルロス・ナルバエスとアレックス・ブレグマンの本塁打でリードを広げると、その後もウィルヤー・アブレイユの2本のタイムリー二塁打、ローマン・アンソニーの4号ソロなどで追加点を奪い、14-1と突き放した。

 吉田は「5番・DH」でスタメン出場し、4打数1安打2打点1四球を記録した。第2打席は犠牲フライで2点目を入れると、第3打席は先頭でセンター前ヒットを放ってその後に得点。第4打席も四球を選んだ。シーズン打撃成績は打率.257、OPS.713となっている。

 一方、アストロズは今季最大の点差で完敗。8月に入ってから5勝6敗と停滞しており、大型連勝で調子を上げた2位マリナーズに首位に並ばれた。


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