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今季4回目の新人王模擬投票 怪物カーツがア・リーグの1位に躍進

2025.8.13 16:13 Wednesday

 12日(日本時間13日)、新人王の模擬投票企画が行われ、ア・リーグはニック・カーツ(アスレチックス)が、ナ・リーグはドレイク・ボールドウィン(ブレーブス)がそれぞれ選出された。この企画では「MLB.com」の33人の有識者が投票し、現時点での各選手の成績だけでなく、残りのシーズンで何が起きるかを予想したうえで各リーグの1位から5位までを選出。それを1位5ポイント、2位4ポイント、3位3ポイント、4位2ポイント、5位1ポイントで集計し、各リーグのトップ5が発表されている。

 前回投票では2位だったカーツは、32票の1位票を集めてア・リーグの1位になった。7月25日のアストロズ戦で6打数6安打、そして4本塁打の歴史的なパフォーマンスを見せた話題性だけではなく、シーズン通した成績も新人王にふさわしい水準である。新人トップの23本塁打、OPS.999、そして同僚ウィルソンに次いで2位の打率.300を記録している。

 1位から陥落したのは、カーツの同僚であるウィルソンだ。ウィルソンは7月8日のブレーブス戦で死球を受けてから不振に陥り、29日に左前腕骨折で負傷者リストに入った。負傷後の不振で打率は.312まで低下したが、依然としてメジャー4位につけており、復帰してから打率を伸ばせるかが鍵を握りそうだ。

 1票の1位票を得て3位に入ったアンソニーは、「MLBパイプライン」の有望株ランキングで1位に入った理由を証明しつつある。今季は52試合で打率.286、出塁率.406、OPS.857を記録。7日にはレッドソックスと8年1億3000万ドルの延長契約を交わした。

 9日のツインズ戦でも好投し、キャメロンはシーズン防御率2.52に下げた。キャメロンが記録したデビューから5試合連続で6イニング以上、1失点以下という成績は、フェルナンド・バレンズエラ(ドジャース)以来2人目の快挙だ。この調子を維持できれば、新人王の有力候補になれるだろう。

 5位に入ったドミンゲスは5月5日の時点で打率.224、出塁率.315、長打率.357と出足は鈍かった。しかしその後は持ち前の健闘を見せ、打率.265、出塁率.336、長打率.402、7本塁打を記録するなど好調を維持している。

 一方のナ・リーグは、前回投票では2位だったボールドウィンが1位に躍り出た。24歳の捕手は今月、打率.364、出塁率.417、長打率.545と絶好調だ。今シーズンの通算成績はOPS.835、13本塁打となっている。

 2位のラミレスは直近15試合で打率.197と不振だが、新人の中では優れた打撃成績を残している。カーツに次ぐ17本塁打、OPS.722を記録し、マーリンズ打線を牽引。4票の1位票を得、順位は前回の3位から1つ上げた。

 前回の投票では圏外だったコリンズは、今回一躍トップ3に乱入した。28歳の外野手は8月に入ってから好調で、9試合で打率.444、二塁打4本、三塁打2本、本塁打2本と好調を維持し、8月第1週のナ・リーグの週間最優秀選手に選ばれた。コリンズは3票の1位票を獲得した。

 4位には「ミズ」ことジェイコブ・ミジオロウスキーがランクイン。6月にデビューしたミジオロウスキーは、持ち前の剛速球でメジャーの打者を圧倒し、オールスターゲームでも無失点に抑えた。しかし、8月3日のカブス戦で打球を受けたことをきっかけに負傷者リストに入り、前回投票の1位から4位に後退した。

 5位のホートンは現在、23回1/3の無失点記録を継続している。シーズン通算でも防御率を3.18に改善させてきた


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