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メッツがマリナーズに逆転負け 補強したはずのブルペンがまた炎上

2025.8.16 13:40 Saturday

【メッツ9-11マリナーズ】ニューヨーク/シティフィールド、8月15日(日本時間16日)

 マリナーズは1点ビハインドの七回に一挙5得点のビッグイニングを作り、メッツに逆転勝利。一方のメッツは移籍後不調のライアン・ヘルスリーが逆転を許し、メッツ移籍後から3度目の黒星を喫した。マリナーズはア・リーグ西地区首位のアストロズに再び0.5ゲーム差に迫った一方、ナ・リーグ東地区2位のメッツは首位フィリーズに6ゲーム差にリードを広げられた。また、マリナーズのカル・ローリーは両リーグトップを快走する46号を放った。

 マリナーズは先発のルイス・カスティーヨが4回6失点と乱調。フランシスコ・リンドーアへの2本塁打を含む3打点、フアン・ソトにも30号ソロを喫した。マリナーズ打線もローリーの46号2ランなどで4点を援護したが、五回終了時で4-6と劣勢に立たされた。

 2点リードを得たメッツは先発ショーン・マナイアを降板させ、六回から継投に移行したが、ブルペンがこの日も仕事を果たせなかった。2番手タイラー・ロジャースは新人のコール・ヤングにタイムリーを浴び、1点差に詰め寄られた。

 さらに3番手のヘルスリーは、先頭のローリーに二塁打を浴び、エウヘニオ・スアレスに同点二塁打を献上。ここで降板したが、代わった投手も3本のタイムリーを浴びたため、ヘルスリーには2失点が記録された。トレードデッドラインでカージナルスから加入後、7登板で防御率8.44と滅多打ちを食らっている。加えて直近の3登板では、任されたリードを全て守りきれていない。

 悪夢の七回に5点を失ったメッツは、八回にも1点を失ったが、直後の攻撃でフランシスコ・アルバレスの7号3ランで反撃。しかしその後、マリナーズはマット・ブラッシュとアンドレス・ムニョスの剛腕コンビを投入し、メッツから11-9で逃げ切った。

 開幕から45勝24敗と絶好調だったメッツは、その後19勝34敗と大失速。直近の7試合では連続してリードを失っており、これはここ17年間で2度目の出来事だ。最後に同じことが起きた2023年はトレードデッドラインで白旗を上げ、チーム解体に走ったシーズン。それに対して今季のデッドラインでは大補強を行い、特にロジャースとヘルスリーを加えたブルペンは球界最高級の陣容になったと評価されていた。

 しかし、蓋を開けてみれば、補強したはずのブルペン陣は火に油を注ぎ、チームの失速は止まらない。チームリーダーのリンドーアは「今、僕たちは非常に険しい道のりを歩んでいる。団結し、日々向上しようと努力しなければ、この山を登るのは容易ではないだろう」と絞り出した。


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