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菊地雄星が4回4失点と苦戦 エンゼルスはアスレチックスに今季初黒星

2025.8.16 14:50 Saturday

【アスレチックス10-3エンゼルス】サクラメント/サターヘルスパーク、8月15日(日本時間16日)

 エンゼルスの菊地雄星(34)がアスレチックス戦に先発。4回を投げて2本塁打、4失点と苦しみ、今季8敗目を喫した。試合はアスレチックス打線がその後もリードを広げ、10-3でエンゼルスに完勝した。

 菊池は初回、先頭のシェイ・ランゲリアーズにいきなり被弾。1ボール2ストライクと追い込んでから投じた、外角高めの94.8マイル(約152.6キロ)の4シームを逆方向に運ばれた。後半戦に限ればMLB2位のOPS1.227を記録していたランゲリアーズの勢いに呑まれ、1点を先制された。

 二回は先頭に12球粘られた末に四球を与えたが、その後は3人で切って無失点。しかし、再び上位に回った四回が鬼門となった。

 先頭のブレント・ルーカーに二塁打、続くニック・カーツにも変化球を拾われて単打を浴びると、4番のコルビー・トーマスに特大の2号3ランを被弾。意表を突いた初球の79.5マイル(約127.9キロ)のカーブを完ぺきに振り抜かれ、3点の追加点を許した。

 被弾後も2四球を与えるなど、菊池は精彩を欠き続けた。続く五回は三者凡退に抑えたものの、既に球数が94球に達しており、ここで御役御免。4回4失点、2本塁打、3三振、3四球、5安打と振るわず、今季のシーズン防御率は3.52に悪化した。この日は直球が精度を失い、球速がシーズン平均と比べて約2キロ低下して空振りは無し。積極的に仕掛けたアスレチックス打線に対し、攻めきれなかった。

 一方のエンゼルス打線もトラビス・ダーノウのタイムリー二塁打や、ザック・ネトの20号2ランなどで、アスレチックス先発のジャック・パーキンスから追い上げを図った。しかし、菊池が降板した五回に犠牲フライと内野安打で2失点すると、八回にはさらに突き放された。

 八回、後半戦絶好調のランゲリアーズがタイムリーを放つと、そのランゲリアーズを上回って後半戦MLBトップのOPS1.249を記録していたニック・カーツが24号3ラン。2ストライクのカウントから厳しいゾーンに決まった外角のチェンジアップをすくいあげ、逆方向に特大の3ランを放った。カーツは今季のOPSを1.015に改善させ、300打席以上ではアーロン・ジャッジ(ヤンキース)と大谷翔平(ドジャース)しかいないOPS1.000超えの大台に再び到達。22歳の新人は新人王レースを快走している。

 アスレチックスはそのまま10-3でエンゼルスに快勝。今季0勝7敗と苦手としていたエンゼルスに対しての初勝利を見事な大勝で飾った。


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