カブスが36試合ぶりの逆転勝ち 今永7回1失点、鈴木勝ち越しタイムリー
2025.8.17 06:38 Sunday
【カブス3-1パイレーツ】シカゴ/リグレーフィールド、8月16日(日本時間17日)
シーズン序盤に快進撃を見せたカブスの特徴の1つは、攻撃陣が好調で逆転勝利を諦めずに戦い続けるということだった。その戦い方でシーズン最初の4カ月の大半はナショナル・リーグ中地区の首位の座をキープ。逆転勝利も多かったが、ここ数週間はその勢いが失われていた。
本拠地でのパイレーツ3連戦の2戦目、カブスはまたも打線爆発とはいかなかったが、同点の八回に2点を勝ち越して3-1で勝利。7月2日以降、1度も逆転勝利がなく、「35試合連続逆転勝利なし」は球団創設の1876年以降の最長記録となっていたが、その奇妙な球団ワースト記録にようやく終止符を打った。
試合を決めたのは八回の攻撃だった。8月に入って打率.140と苦しんでいるカイル・タッカーがパイレーツ3番手のエバン・シスクからヒットを放ち、今季25個目の盗塁を決めてチャンスメイク。鈴木誠也がセンターへのタイムリーを放ち、勝ち越しに成功した。このあと2死一、三塁のチャンスとなり、ニコ・ホーナーのタイムリー二塁打で鈴木が生還。九回は2点のリードを3番手のブラッド・ケラーが守り抜き、今季初セーブを挙げた。
カブスは先制された直後の四回にカーソン・ケリーが同点タイムリー。そして八回の鈴木のタイムリーが決勝打となり、7月2日のガーディアンズ戦以来となる逆転勝利を挙げた。強力打線が爆発したわけではないが、36試合ぶりの逆転勝利はチームにとって明るい材料となった。
先発の今永昇太も安定したパフォーマンスでチームの勝利に貢献した。7回85球を投げて3安打、6三振、2四球の好投を見せ、失点は四回に浴びたトミー・ファムの6号ソロによる1点だけ。継続していた「四球なし」の記録は117打者連続まで伸びてストップした。カブスの先発投手陣はオールスター・ブレイク以降、メジャートップの防御率3.04を記録しており、打線の援護に恵まれない中でも奮闘を続けている。