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新人右腕マクリーンの好投でメッツ勝利 主砲アロンソは100打点に到達

2025.8.17 08:39 Sunday

【メッツ3-1マリナーズ】ニューヨーク/シティフィールド、8月16日(日本時間17日)

 メジャーデビュー戦において、メッツの新人右腕ノーラン・マクリーンが全くピンチを背負わないということは考えられなかった。大事なのは、ピンチを背負ったあと、マクリーンがどのようなパフォーマンスを見せるかということだった。

 メジャーデビューのマウンドに立ったマクリーンは三回、2つの四球などで1死満塁のピンチを招いた。しかし、マクリーンはここでフリオ・ロドリゲスの打球を背面キャッチして1-4-3の併殺打を完成。メッツはその直後にフランシスコ・リンドーアのタイムリー二塁打で先制し、最終的には3-1で勝利を収めた。

 三回の併殺打は、大学時代に二刀流選手だったマクリーンの身体能力が発揮された場面だった。先頭から2者連続の四球を与え、1死後にはカル・ローリーにヒットを許して満塁に。ロドリゲスは打球速度82マイル(約132キロ)のゴロをマウンド方向に打ち返したが、投球後のフォロースルーで一塁方向に倒れかかっていたマクリーンが見事に背面キャッチ。落ち着いて二塁のブレット・ベイティに送球し、1-4-3の併殺打でピンチを切り抜けた。

 有望株ランキングで球団3位、メジャー全体37位にランクインしているマクリーンにとって、このプレーはデビュー戦の序盤のハイライトとなった。そして、その後も安定したピッチングを続け、5回1/3を投げて2安打無失点、8三振の好投。降板時には観客からスタンディングオベーションを浴びた。

 メッツはブルペンに配置転換されたフランキー・モンタスに代わる先発投手として、マクリーンをマイナーからメジャーに昇格させた。トレード期限を過ぎた今、戦力補強のためには球団内部の若手を登用するしかないからだ。

 マクリーンはその期待に応え、初回先頭のランディ・アロザレーナを見逃し三振に仕留めてメジャー初三振を記録。初回はジョシュ・ネイラーからも三振を奪い、無失点に抑える好スタートを切った。最終的には6回途中で降板するまで、毎回三振を記録。勝利の立役者となり、2度目の先発登板のチャンスが与えられるのはほぼ間違いないだろう。

 メッツは三回にリンドーアのタイムリー二塁打で先制し、七回にフアン・ソトの犠牲フライとピート・アロンソのタイムリー二塁打で2点を追加。アロンソは2年ぶり4度目となるシーズン100打点に到達した。

 2番手のグレゴリー・ソトが1回2/3をパーフェクトに抑える好リリーフを見せ、八回から守護神エドウィン・ディアスが登板。ディアスは九回にエウヘニオ・スアレスの38号ソロで1点を失ったが、6つのアウトを取り、試合を締めくくった。


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