リトルリーグ・クラシックはメッツが快勝 ローリーの47号2ランは空砲に
2025.8.18 12:21 Monday
【メッツ7-3マリナーズ】ウィリアムスポート/ジャーニーバンクボールパーク、8月17日(日本時間18日)
ペンシルベニア州ウィリアムスポートで行われる「MLBリトルリーグ・クラシック」の一戦を前に、メッツの選手たちがリトルリーグの施設を散策していたとき、マーク・ビエントスはためらっていた。ラマディフィールドにある悪名高い坂を滑り降りるべきだろうか、と。
自身を取り囲む大勢のリトルリーガーたち(とメッツのスタッフ数名)との話し合いの末、ビエントスはその坂を滑り降りることを決めた。
それから10時間後、マリナーズ戦のバッターボックスに立っていたビエントスのスイングには全くためらいがなかった。6-1とリードを広げるライトへの8号3ラン。ビエントスの活躍もあり、メッツは7-3で「MLBリトルリーグ・クラシック」の一戦に勝利した。
会場にいたすべてのリトルリーガーを熱狂させたビエントスの一打は打球速度103.5マイル(約167キロ)で放たれ、右翼フェンスを越えていった。ビエントスの3ランが飛び出したのは、同僚のショーン・マナイアが「ESPN」の放送ブースでインタビューを受けている最中だった。
ビエントスは二回に犠牲フライを放っており、3打数2安打4打点の活躍。メッツが2試合連続で勝利したのは、7月20~27日に7連勝を記録したとき以来である。
ビエントスらメッツの選手たちは観客席の子供たちからの声援を受けて躍動した。フランシスコ・リンドーアとフランシスコ・アルバレスはともに3安打1打点を記録。ただし、アルバレスは七回に二塁打を放って二塁ベースに滑り込んだ際、右手を痛めて交代しており、状態が心配される。
マウンド上では、メッツ先発のクレイ・ホームズが5回5安打1失点、4三振、1四球と安定したピッチングを披露。味方の守備の助けも借りながらマリナーズ打線を抑え、先発転向1年目で2ケタ勝利を達成した。
なお、マリナーズのカル・ローリーは七回に47号2ランを放ち、サルバドール・ペレス(ロイヤルズ)が持つ捕手のシーズン最多本塁打記録(48本)まであと1本に迫った。現時点でシーズン60本塁打を狙えるペースを維持しており、今後どこまで本塁打数を伸ばしていくか注目される。