エンゼルス・ネトとメッツ・リンドーア 2人の遊撃手が週間MVPに選出
2025.8.19 08:39 Tuesday
18日(日本時間19日)、2025年レギュラーシーズン21週目の週間MVPが発表され、アメリカン・リーグはザック・ネト(エンゼルス)、ナショナル・リーグはフランシスコ・リンドーア(メッツ)が選出された。
ネトはキャリア初の受賞で、エンゼルスからの選出は5月のテイラー・ウォードに続いて今季2人目。また、エンゼルスの遊撃手が選出されるのは2011年9月のエリック・アイバー以来、実に14年ぶりとなった。
一方のリンドーアはキャリア5度目の受賞で、メッツ移籍後では3度目。メッツからの選出は6月のピート・アロンソに続いて今季2人目となる。なお、両リーグで週間MVPを複数回受賞した選手はリンドーアを含めて38人いる。
24歳のネトは6試合に出場して打率.320(25打数8安打)、4本塁打、8打点、OPS1.254の好成績をマーク。本塁打はメジャー最多タイ、長打率(.840)とOPSは同4位、打点も同7位タイにランクインした。
11日(同12日)のドジャース戦では2本塁打を含む3打数3安打2打点(2四球)の活躍。1試合5出塁&マルチ本塁打は、エンゼルスでは2021年5月1日のジャレッド・ウォルシュ以来の快挙だった。25歳未満に限れば、2015年9月27日のマイク・トラウト以来である。また、ネトはこの試合で放った先頭打者アーチが今季8本目となり、球団のシーズン記録を更新した。
15日(同16日)のアスレチックス戦では今季20号アーチを放ち、2年連続のシーズン20本塁打&20盗塁を達成。複数回の「20-20」を達成するのは、エンゼルスではドン・ベイラー、トラウト、大谷翔平に次いで4人目となった。さらに、12日(同13日)のドジャース戦では大谷の打球を捕球してトリプルプレーの起点となるなど、守備面での活躍も光った。
31歳のリンドーアは6試合に出場して打率.560(25打数14安打)、3本塁打、7打点、OPS1.647と猛打爆発。打率、出塁率(.607)、OPS、安打など多くの部門でメジャートップの数字を残し、長打率(1.040)は同2位、本塁打も同3位タイにランクインした。
全6試合でヒットを放ち、13日(同14日)のブレーブス戦から5試合連続マルチ安打。15日(同16日)のマリナーズ戦では今季3度目のマルチ本塁打を記録し、遊撃手として通算22度のマルチ本塁打はアレックス・ロドリゲス、アーニー・バンクスに次いで歴代3位である。
16日(同17日)のマリナーズ戦では今季20個目の盗塁を決め、3年連続5度目となる「20-20」を達成。5度の「20-20」は遊撃手として史上初の快挙であり、メッツ移籍後の3度の「20-20」はダリル・ストロベリーとハワード・ジョンソン(ともに5度達成)に次ぐ記録となっている。