スクーバルとブラウンが圧巻の投手戦 試合はタイガースがサヨナラ勝利
2025.8.20 13:59 Wednesday
【タイガース1×-0アストロズ】デトロイト/コメリカパーク、8月19日(日本時間20日)
タイガースのタリック・スクーバル、アストロズのハンター・ブラウンによるエース同士のマッチアップが実現した。両投手とも期待を裏切らない好投を見せ、相手打線を零封。両投手の降板後も試合は無得点のまま進み、延長10回にタイガースが押し出し四球で唯一の得点を入れ、1-0で接戦を制した。
ア・リーグを代表する2人の好投手の投げ合いが実現した。昨季サイ・ヤング賞を受賞した28歳のスクーバルは今季11勝3敗、防御率2.42をマーク。一方の26歳のブラウンも、10勝5敗、防御率2.45と素晴らしい成績を残していた。共に選出されたオールスター・ゲームでは2人は隣のロッカーを使用し、互いに実力を認め合う好敵手だ。
スクーバルは二回まで打者6人で抑えたが、三回に2死一、二塁のピンチを招く。しかし、ここは内角ギリギリのシンカーで見逃し三振に打ち取って無失点。続く四回には2死一塁からライト線に二塁打を浴びたものの、ライトからセカンドのカットプレーで本塁に突入した一塁走者を刺し、無失点で切り抜けた。
しかし、ピンチを招いた中盤以降、スクーバルはアストロズ打線を全く寄せ付けず。五回から七回までは打者9人をパーフェクト、五回の三者連続を含む6三振で打ち取った。7回無失点、3安打、10三振、2四球の快投を見せ、防御率は2.32で依然リーグ1位。三振数でも2位を上回り、今季のMLBで初めて200三振に到達した。
一方のブラウンも劣らない好投を披露。地元デトロイト出身のブラウンは、5安打3四球を与えて度々ピンチを背負ったが、6三振で要所を締めた。終わってみれば6回無失点の好投で降板し、防御率はスクーバルに次いでリーグ2位の2.36に改善させた。
至高の投げ合いは両者無失点のまま決着が付かず、試合はブルペン勝負に。それでも両軍のブルペン陣は失点を与えず、延長戦に突入した。タイガースが九回から登板していたウィル・ベストが十回のアストロズの攻撃を3人で終わらせると、直後の攻撃で満塁のチャンスを演出。グレイバー・トーレスが辛抱強く四球を勝ち取り、押し出しでサヨナラ勝利を挙げた。