タッカーとPCAが久々の本塁打 カブスがエンゼルスとの接戦を制す
2025.8.23 15:11 Saturday
【エンゼルス2-3カブス】アナハイム/エンゼルスタジアム、8月22日(日本時間23日)
カブスのカイル・タッカーが25試合連続本塁打なしのスランプに終止符を打った。タッカーの久々の本塁打で先制したカブスは、先発ハビエル・アサッドの好投、そして最終回に飛び出したピート・クロウ=アームストロングの決勝ソロもあり、エンゼルスに3-2で勝利。鈴木誠也は2打数無安打1打点1四球を記録した。
初回、カブスはタッカーの19号ソロで先制。タッカーは自身のキャリアでも2番目に長い25試合連続本塁打なしのスランプの最中であり、最後の長打自体も7月30日まで遡った。
直近30試合で打率.173、OPS.573と大ブレーキがかかり、今週のブルワーズとの首位攻防戦では本拠地のファンからブーイングも浴びた。そして6月に右掌のひび割れと診断されていたことも報じられ、タッカーは苦境に立たされていた。その中で久々の本塁打を放ち、チームに勢いをもたらした。本人は「ボールを高く上げて、力強く打ち返して得点につなげることができて、本当に気持ちよかった」と久々の好感触を味わった。
さらにカブスは三回にも1死満塁のチャンスを作り、鈴木の犠牲フライで2点目を追加した。
先発のアサッドは持ち味を発揮し、ゴロアウトを量産。エンゼルス打線に対して6回1失点、被安打はわずか2、4三振で9度のゴロアウトを記録して抑え込んだ。
しかし七回、2番手のアンドリュー・キットリッジが同点ソロを被弾。試合は振り出しに戻り、アサッドの白星も消滅した。
2-2の同点で迎えた九回、クロウ=アームストロングが28号ソロを放ち、カブスは1点を勝ち越し。最終回を守護神のダニエル・パレンシアが締めくくり、リーグ2位のシーズン74勝目をマークした。
決勝弾を放ったクロウ=アームストロングも、タッカーと同様にほぼ1ヵ月ぶりの本塁打を放った。カブス打線は後半戦に入ってからタッカー、鈴木、マイケル・ブッシュ、ダンズビー・スワンソンといった主力打者が軒並みOPS600台の不振に陥っている。クレイグ・カウンセル監督が「大きなヒットを必要としていた二人が、攻撃面で勝利に貢献してくれただけでも、みんな満足している」と語ったように、きっかけを手にしたタッカーとクロウ=アームストロングが前半戦のような活躍を再現できるかが鍵を握る。