千賀が4回3失点と苦戦も打線が爆発 メッツが首位フィリーズと6G差
2025.8.26 15:05 Tuesday
【メッツ13-3フィリーズ】ニューヨーク/シティフィールド、8月25日(日本時間26日)
メッツの千賀滉大(32)がフィリーズ戦に先発。4回3失点で降板したが、降板後に味方打線が2桁得点を奪い、チームは大勝した。首位フィリーズと2位メッツの差は6ゲームに縮まっている。
残り32試合、7ゲーム差で首位フィリーズとの直接対決を迎えたメッツにとって、地区優勝を目指すならば今は最後のチャンスだ。データサイト「ファングラフス」の予測では、メッツがフィリーズを追い抜く確率は9.1%とされている。もう一つの一般的な予測システムである「PECOTA」は、メッツの地区優勝確率をわずか3.7%と推定している。
しかし、予測はあくまで予測にすぎない。メッツはこの日から始まったフィリーズとの3連戦の初戦に圧勝し、ゲーム差を6に縮めた。フィリーズとの直接対決はまだ6試合残っており、このシリーズの結果次第ではフィリーズを射程圏内に捉えるかもしれない。
メッツ先発の千賀は初回、先頭打者に三塁打を浴びて1点の先制を許す。二回は2人の走者を背負いながら無失点に抑えた。三回は2死二、三塁からアレック・ボームに2点タイムリーを浴びて2失点。四回も無失点に抑えたが、2人の走者を出すなど不安定な内容だった。
千賀は四回までに93球を投げ、4回3失点、6安打、4三振、3四球で降板。メッツも0-3とリードされていたが、千賀の降板後に打線が爆発した。
四回に3本のタイムリーが飛び出して千賀の黒星を消すと、五回にはマーク・ビエントスが2イニング連続のタイムリー二塁打で逆転。六回にも2点を加え、この回の途中で好投手クリストファー・サンチェスを降板させた。その後もメッツ打線はフィリーズのブルペン陣を打ち込み、計13得点と大爆発。サイ・ヤング賞候補のサンチェスと対戦する厳しいマッチアップを13-3で制した。
千賀は防御率5.25に終わった7月に続き、8月も防御率5.48と不振。試合後、地元メディアから負傷前と負傷後の一番の違いについて問われると、「ボールに正しく力が伝わっている感覚がない」と吐露した。