ジオリトの好投でレッドソックス快勝 吉田正尚は4打数ノーヒット
2025.8.27 10:34 Wednesday
【オリオールズ0-5レッドソックス】ボルティモア/オリオールパークアットカムデンヤーズ、8月26日(日本時間27日)
レッドソックスの吉田正尚は敵地でのオリオールズ戦に「6番・DH」でスタメン出場したが、4打数ノーヒット(2三振)に終わった。2試合ぶりのノーヒットで今季の打撃成績は打率.233、出塁率.283、OPS.633に悪化。チームは5-0で快勝し、4連戦の初戦から2連勝となった。
オリオールズがカイル・ブラディッシュのトミー・ジョン手術からの力強い復帰を大きく喜んだ一方、レッドソックスは数カ月にわたってルーカス・ジオリトの素晴らしい復活劇の成果を享受してきた。
ポストシーズン争いが激しさを増す中、ジオリトはさらに調子を上げており、同地区のオリオールズを相手に8回無失点の快投。復帰登板で10三振を奪う力投を見せたブラディッシュとの投げ合いを制し、チームを5-0の勝利に導いた。
ジオリトはレッドソックス移籍1年目の昨季、右肘の手術を受けてシーズンを全休。しかし、今季は見事な復活を遂げており、今季21度目の登板では8回104球を投げて4安打無失点、8三振、1四球と素晴らしいピッチングを見せた。
八回2死からジャクソン・ホリデイに初めての四球を与え、打席にはジェレマイア・ジャクソン。ジオリトはカウント3-2からファウルで5球粘られたものの、11球目のチェンジアップで空振り三振を奪い、今季最長タイとなる8イニングを投げ抜いた。
ジオリトは感情をむき出しにして拳を突き上げ、ダグアウトに戻るとチームメイトからの歓声と握手と笑顔で迎えられた。
31歳の右腕は今季ここまで9勝2敗、防御率3.47を記録。ギャレット・クローシェ、ブライアン・ベヨとともに強力な先発3本柱を形成し、チームを牽引し続けている。
打線は二回先頭のトレバー・ストーリーが21号ソロを放ち、ジオリトを援護。ストーリーにとっては通算200号という節目の一発になった。
三回にはデービッド・ハミルトンが4号ソロを放って2点目。マイナー3Aからの再昇格後、打撃好調を維持しているハミルトンのバットから貴重な追加点が生まれた。
ところが、この2本塁打を除き、レッドソックス打線はオリオールズ先発のブラディッシュをとらえきれず、六回までに10三振。6回4安打2失点の好投を許した。
しかし、八回に待望の追加点を奪うと、九回にはハミルトンの2点タイムリー二塁打でダメ押し。2番手のジャスティン・ウィルソンが最後を締め、5-0で勝利した。
前回登板のヤンキース戦、五回途中5安打3失点で交代を命じられたジオリトは「もっと投げたかった」と不満を漏らしていたが、その鬱憤を晴らすかのような見事なピッチング。レッドソックスは敵地でヤンキース、オリオールズとの同地区対決8連戦を戦っており、6戦目を終えて5勝1敗となった。