English Español 韓国語

ヤンキースが打線爆発で大勝 三回にジャッジ41号など一挙9得点

2025.8.28 09:57 Thursday

【ヤンキース11-2ナショナルズ】ニューヨーク/ヤンキースタジアム、8月27日(日本時間28日)

 ヤンキースは本拠地でのナショナルズ戦に11-2で大勝。三回に打者15人を送り込む猛攻を見せ、41分間にわたる攻撃で一挙9得点のビッグイニングを作った。ナショナルズ3連戦をスイープし、レッドソックス4連戦の最終戦から4連勝。アーロン・ブーン監督は「素晴らしかった。見事な攻撃だった」と6本塁打を含む13安打11得点を記録した打線を称えた。

 初回にトレント・グリシャムの26号先頭打者アーチで先制したヤンキースは三回、ナショナルズ先発のケイド・カバリに襲いかかった。先頭のベン・ライスがライトへのヒットで出塁すると、続くアーロン・ジャッジが41号2ラン。コディ・ベリンジャーも25号ソロで続き、4-0とリードを広げた。

 ヤンキース打線の勢いは止まらず、ジャズ・チザムJr.が四球と盗塁でチャンスを作ると、ジェイソン・ドミンゲスがライトへのタイムリー二塁打を放って追加点。アンソニー・ボルピーがセカンドライナーに倒れたあと、オースティン・ウェルズが打撃妨害で出塁し、ライアン・マクマーンの18号3ランでカバリをノックアウトした。

 ナショナルズの2番手は小笠原慎之介。ヤンキースはグリシャムが見逃し三振に倒れたものの、ライスが甘く入ったスライダーを仕留め、ライトスタンドに22号ソロを叩き込んだ。そのあと、ジャッジのヒットと連続四球で2死満塁となり、ドミンゲスのタイムリー内野安打で2ケタ得点に到達。ボルピーが空振り三振に倒れて3アウトとなったが、41分間の猛攻で一挙9点を奪い、試合序盤で勝利を決定づけた。

 ジャッジはこの回の攻撃について「全員が上手く噛み合った。必要以上のことをせず、みんながいい打席を送ろうとした結果だよ。次から次へといい打席があった。僕のあとにベリンジャーがホームランを打ったし、みんながバトンをつなごうと頑張っていた」と振り返った。

 ヤンキースが1イニングに4本塁打を放ったのは今季3度目。1イニング4本塁打を同一シーズンに3度達成するのはMLB史上初の快挙となった。

 小笠原は四回も続投したが、先頭のオースティン・ウェルズに18号ソロを被弾。1回2/3を投げて4安打3失点、3三振、2四球と精彩を欠き、今季の防御率は5.87に悪化した。

 なお、ナショナルズは一挙9失点を喫した三回にカバリと小笠原が合計77球を投じ、少なくとも2000年以降では2番目に多い球数に。これを上回るのは2003年6月27日のレッドソックス戦で初回に91球を投じたマーリンズだけである。

 ヤンキース先発のマックス・フリードは41分間の猛攻を待たなければならなかったが、7回4安打1失点の好投で14勝目。「(味方の長い攻撃を待たないといけないのは)いい問題だよ。1-0が10-0になったんだからね。もっと悪い状況だってあるんだから」と笑った。

 今回の3連戦では合計26得点/8失点とナショナルズを投打に圧倒。28日(同29日)からは敵地でのホワイトソックス4連戦がスタートし、ここでも打線爆発が期待される。


spotvnow