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レッドソックスがビューラーを解雇 先発ローテーションから外れたばかり

2025.8.30 09:15 Saturday

 29日(日本時間30日)、レッドソックスはポール・スキーンズ(パイレーツ)と対戦する先発投手として、有望株ペイトン・トーリーをメジャーに昇格させた。22歳の左腕を昇格させるにあたり、球団は難しい決断をしなければならなかった。

 ドジャース時代に2度のワールドシリーズ制覇を経験したウォーカー・ビューラーは先日、先発ローテーションを外されていたが、その1週間後、リリース(解雇)されることが決まった。

 レッドソックスのチーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)を務めるクレイグ・ブレスローは「本当に、本当に難しい決断だった」とコメント。「彼は長年にわたり、このリーグで素晴らしい先発投手として活躍してきたが、何度も負傷があり、フィールドに立てない時期も長かった。でも、彼がわれわれの先発ローテーションに力を与えてくれると感じていた。そして、彼にはリリーバーとして貢献してもらったほうがいいと確信したため、ブルペンへの配置転換を決めたんだ」とビューラーの獲得と配置転換の理由について説明した。

「われわれの希望と期待は、彼が新しい役割に慣れ、シーズン終盤にチームのために重要なアウトを取れるよう、十分な時間を確保するということだった。しかし、状況が変わった。(先日の試合で)リチャード・フィッツが負傷し、ブルペンに長いイニングを投げられる投手がいなくなったため、今夜の試合で先発投手が必要になったんだ。これ(=有望株のトーリーを昇格させること)が現時点ではベストの策だと考えた」

 レッドソックスはトーリーの昇格とビューラーの解雇のほか、ユーティリティ・プレーヤーのニック・ソガードを3Aのウースターから昇格させ、若手外野手のジョスティンソン・ガルシアを3Aに降格させた。

 昨年のワールドシリーズで胴上げ投手となったビューラーは、年俸2105万ドルの1年契約でレッドソックスに加入(2026年は相互オプション)。しかし、23試合(うち22先発)に登板して7勝7敗、防御率5.45と期待を裏切った。

 ビューラーはブルペンに配置転換されたあと、1試合だけリリーフで登板。8月24日のヤンキース戦、2回1/3を投げて2安打2失点だった。

「ブルペンに配置転換するという決断を下した時点では、彼がその役割に慣れ、重要な場面で登板できるようになるまで、十分な時間を与えるつもりだったんだ」とブレスローCBOは語る。「先ほども言ったように、ロースターの状況が変わってしまった。シーズン終盤にできるだけ多くの試合に勝てるように、ロースターの編成を考え直さなければならなくなった」と当初のプランが変更されたことを明かした。

 通常、このようなケースでは、解雇の前にDFAを経由するのが一般的だ。しかし、レッドソックスはビューラーが早く移籍先を見つけられるように、DFAのプロセスを省き、すぐに解雇することを選択した。

 ブレスローCBOは「彼の人間性や実績を考慮し、尊重しようと努めた。これが現時点では彼を扱う上で最も公平な方法だと感じた」と説明した。

 ビューラーは9イニングあたりの三振数(6.73)や三振と四球の比率(1.53)で自己最低のペースにあり、それがブルペンへの配置転換が決定される理由となった。

 しかし、8月8日のパドレス戦では6回4安打無失点の好投。先発投手として輝きを放った試合がなかったわけではない。

 アレックス・コーラ監督は「厳しい決断だが、これがわれわれの現状だ」とコメント。「今日、彼とはいい話し合いができた。彼が今後どうなるか、見守っていくしかない。彼にとっても、我々にとっても、思い通りの結果にならなかったことはわかっている。われわれはもっと期待していたし、彼ももっとできると思っていたはずだ。しかし、彼の人間性や野球についての知識は素晴らしかった。そして、彼はまだまだやれると思う。彼と一緒に過ごした時間は楽しかったし、彼から多くのことを学んだ。今後の幸運を願っているよ」とチームを去る右腕にエールを送った。

 レッドソックスはギャレット・クローシェ、ブライアン・ベヨ、ルーカス・ジオリトの先発3本柱に自信を持っている一方、負傷や不振の影響もあり、先発ローテーションの4番手と5番手が流動的になっている。

 現時点ではトレード期限に獲得したダスティン・メイが4番手、そしてメジャー昇格を果たしたばかりのトーリーが5番手という位置づけだ。

 ブレスローCBOは「われわれは重要な試合を戦っており、できるだけ多くの試合に勝ちたいと思っている。チームに勝つチャンスを与える上で、現時点ではダスティンとペイトンが最善の選択肢だと考えている」と語った。

 トーリーは今季をハイAのグリーンビルでスタートし、6月24日に2Aのポートランドへ昇格。8月6日には3Aのウースターへ昇格し、そこから1カ月足らずでメジャー昇格の切符をつかんだ。

 ブレスローCBOは「ペイトンを昇格させたのは、彼がシーズン終盤にチームに貢献してくれることを期待しているからだ」とコメント。「どれくらい貢献できるかはまだわからないが、この4~5カ月間、彼はマイナーの各階級で素晴らしい活躍を見せてきた。目覚ましい成長を遂げているし、素晴らしい先発投手になれる選手だと信じているよ」と22歳の有望株左腕への期待を語った。


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