42歳のバーランダーが2ケタ三振の力投 菅野智之との投げ合いを制す
2025.9.1 14:31 Monday
【ジャイアンツ13-2オリオールズ】サンフランシスコ/オラクルパーク、8月31日(日本時間9月1日)
今季最多の121球を要したものの、ジャスティン・バーランダーがジャイアンツ移籍後の3勝目を手にした。
42歳の大ベテランは5イニングで10三振を奪い、13-2の勝利に貢献。ジャイアンツは6試合にわたるホームスタンドを勝利で締めくくった。
バーランダーは立ち上がりから毎回のように走者を出したが、要所を締めて無失点。四回に3者三振を奪い、この時点で球数が94球に達していたものの、五回もマウンドに上がった。
五回先頭のダニエル・ジョンソンをセカンドゴロに打ち取ったバーランダーだが、ジャクソン・ホリデイに四球を与え、ジェレマイア・ジャクソンにはライトへのヒットを許して一、二塁のピンチに。球数はすでに今季最多の104球(4月15日のフィリーズ戦)を上回っていたが、バーランダーはマウンドに立ち続けた。
変化球主体のピッチングに切り替えたバーランダーは、スライダー、チェンジアップ、カーブのコンビネーションでガナー・ヘンダーソンを翻弄すると、最後は低めにフォーシームを投げ込んで見逃し三振。続くライアン・マウントキャッスルにはフォーシームから入り、スイーパーを連投したあと、最後はボール球のチェンジアップを振らせて空振り三振に仕留めた。
バーランダーが2ケタ三振をマークするのは通算73度目で、2022年10月4日以来。42歳192日での2ケタ三振は、2008年8月22日にランディ・ジョンソンが44歳347日で達成して以来の年長記録となった。
過去125年間で、バーランダー以上の年齢で2ケタ三振を達成したのは、ノーラン・ライアン、ロジャー・クレメンス、ゲイロード・ペリーといった名投手ばかり。まさに歴史に残るピッチングだったと言っていいだろう。
なお、バーランダーと投げ合ったオリオールズの菅野智之は初回にラファエル・デバースに先制の28号ソロを浴びるなど、四回途中10安打7失点でノックアウト。先発の役割を果たせず7敗目を喫し、防御率は大きく悪化して4.41となった。