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レッドソックス解雇のビューラーがフィリーズとマイナー契約を結ぶ

2025.9.1 14:34 Monday

 ウォーカー・ビューラーは昨年のワールドシリーズで最後のアウトを奪い、ドジャースの胴上げ投手となった。フィリーズは31歳の右腕が今秋の戦いでもチームに同様のインパクトを与えてくれることを期待している。

 8月31日(日本時間9月1日)、フィリーズはビューラーとマイナー契約を結んだことを発表。8月末までに契約が決まったことにより、ビューラーはポストシーズンの出場資格を得た。最初の配属先はマイナー3Aのリーハイバレーと発表されている。

 ビューラーは昨オフに年俸2105万ドルの1年契約でレッドソックスに加入。しかし、23試合(うち22先発)に登板して7勝7敗、防御率5.45と期待外れの成績に終わり、29日(同30日)には解雇が発表された。ビューラーは22日(同23日)の時点で先発ローテーションを外され、ブルペンに配置転換されることが決まっていたが、それ以降の登板は1度だけ。チーム事情もあったが、今後の戦いで重要な役割を担うのは難しいと判断され、レッドソックスを去ることになった。

 フィリーズはエースのザック・ウィーラーが胸郭出口症候群の手術で今季絶望となったため、ビューラーがメジャー復帰を果たせば、先発投手として起用する可能性が高いとみられる。先発ローテーションの一角ではなく、スポットスターター(谷間の先発)やスイングマン(先発とロングリリーフを兼任する投手)として起用する可能性もありそうだ。

 ウィーラーを欠くフィリーズの先発ローテーションは現在、クリストファー・サンチェス、レンジャー・スアレス、アーロン・ノラ、ヘスス・ルザード、タイワン・ウォーカーという顔ぶれで構成されている。

 ビューラーの今季の三振率は16.6%で自己ワースト。一方、四球率は10.7%でわずか9回1/3しか投げていないデビューイヤー以来、最も高い数字となっている。9イニングあたり6.73三振、4.41四球、被本塁打は自己ワーストの22本と不安定なピッチングが続いていた。

 フィリーズがビューラーに支払うのはメジャー最低保証年俸(76万ドル)の1カ月分のみ。年俸の大部分はビューラーを解雇したレッドソックスに負担義務がある。

 なお、フィリーズはビューラーだけでなく、パイレーツからウエーバーでリリーフ左腕のティム・メイザを獲得。33歳のメイザは今季パイレーツで7試合に登板し、9回1/3を投げて防御率2.89を記録している。


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