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カーソン・ケリーの活躍でカブスがサヨナラ勝ち 鈴木は5打数1安打

2025.9.2 09:03 Tuesday

【カブス7-6ブレーブス】シカゴ/リグレーフィールド、9月1日(日本時間2日)

 本拠地でのブレーブス3連戦の初戦、ピート・クロウ=アームストロングのフラストレーションは試合が進む中で、目に見えて高まっていた。五回が終了した時点で、オールスター中堅手はセカンドゴロとレフトフライで2打席凡退。レフトフライに倒れたあとには怒りの叫び声が聞こえた。

 ジェッド・ホイヤー編成本部長は、長期のスランプに苦しんでいるクロウ=アームストロングについて「彼のような選手には当然、フラストレーションがあると思う。選手によっては(フラストレーションが)目に見えないこともある。彼の場合は(フラストレーションを表に出すから)目に見えるんだ。でも、それでいいと思う。それが彼であり、それを変える必要はない」と語る。

 六回、クロウ=アームストロングは怒りを抑え、どんな手段を使ってでも1カ月以上にわたるスランプを終わらせようと決意した。

 2死一塁の場面でカウント0-2と追い込まれたクロウ=アームストロングは三塁方向へバントを転がし、一塁へ全力疾走。内野安打で出塁した。今季のメジャーリーグで2ストライクからのバントヒットはこれが初めてだった。

 クロウ=アームストロングの執念の内野安打がカブスの反撃の口火を切った。次打者ダンズビー・スワンソンが2点タイムリー二塁打を放ち、クロウ=アームストロングは9.62秒で一塁から生還。一時は1-6と5点をリードされたカブスだったが、2点差まで詰め寄った。クロウ=アームストロングは不振が続く中でもチームに貢献できることを証明。カブスは延長戦の末に7-6でサヨナラ勝ちを収めた。

 勝利の最大の立役者はカーソン・ケリーだ。2点ビハインドのまま迎えた八回に14号2ランを放ち、試合を振り出しに戻すと、10回2死三塁からレフトへのサヨナラタイムリー。タイブレークの走者だった鈴木誠也をホームへ迎え入れた。

 鈴木は「3番・DH」でスタメン出場して5打数1安打。連続試合安打を4に伸ばし、今季の打撃成績は打率.247、出塁率.323、OPS.798となっている。


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