ナショナルズ・ヌニェスが古巣相手に大暴れ 小笠原慎之介も好リリーフ
2025.9.4 09:15 Thursday
【ナショナルズ10-5マーリンズ】ワシントンD.C./ナショナルズパーク、9月3日(日本時間4日)
ナショナルズの小笠原慎之介は本拠地でのマーリンズ3連戦の最終戦、5点リードの最終回に5番手として登板。先頭打者を内野ゴロに打ち取ったあと、2者連続三振を奪い、三者凡退の好リリーフで勝利を締めくくった。チームは10-5で勝利。同地区マーリンズとの3連戦を見事にスイープした。
8月31日のレイズ戦以来の登板となった小笠原はメジャー移籍後初めて、勝ち試合の最終回を任された。先頭のゼイビアー・エドワーズを3球目のチェンジアップでショートゴロに打ち取ると、続くアグスティン・ラミレスにはカウント2-2から低めのチェンジアップを投じて空振り三振。ジェイコブ・マーシーはカウント2-2から93.4マイル(約150.3キロ)のフォーシームで見逃し三振に仕留めた。
前回登板に続き、1イニングを三者凡退に抑える好リリーフ。メジャー昇格後、すべての登板で三振を奪っており、複数三振を奪うのはこれで5試合連続となった。7月の2度の先発登板では防御率9.45と結果を残せなかったが、8月1日の再昇格後は12度のリリーフ登板で防御率3.93をマークしている。
10-5の勝利を牽引したのは「9番・遊撃」でスタメン出場した25歳のナシム・ヌニェスだった。チームの「元気印」と呼ばれるヌニェスは二回の第1打席でメジャー初本塁打を放つと、六回の第3打席ではセンターへのタイムリー。さらに八回の第4打席ではダメ押しの2号2ランを放ち、古巣マーリンズを相手に4打数3安打4打点の大活躍を見せた。
メジャー最初の2本塁打を同じ試合で放つのは球団史上5人目の快挙(前身のエクスポズ時代も含む)。ナショナルズでは2012年にタイラー・ムーアが達成したのが最後だったが、今年7月12日にブレイディ・ハウスが達成し、ヌニェスは今季2人目の達成者となった。
ミゲル・カイロ監督代行は「彼はチームにエネルギーと情熱、そして興奮をもたらしてくれる。私は彼のプレースタイルが大好きだし、彼は守備や走塁で試合の流れを変えることができるエキサイティングな選手だ」と若手遊撃手を称賛。ヌニェスは「僕は打てないと言われることも多いけど、そうじゃないということを証明できた。打球がフェンスを越えたときはうれしかったよ。少し自信がついたかな」と自身の活躍を振り返った。