English Español 韓国語

先発ホートンが快投もカブス敗れる ブレーブス移籍のキムが逆転3ラン

2025.9.4 12:23 Thursday

【カブス1-5ブレーブス】シカゴ/リグレーフィールド、9月3日(日本時間4日)

 カブスの新人ケイド・ホートンが投じた最後の1球は、ブレーブスのキム・ハソンのバットをすり抜け、この試合6つ目の三振を奪った。本拠地リグレーフィールドのファンが歓声を上げる中、ホートンはほとんど反応することなくフィールドを後にし、最近のマウンドでの好調ぶりに劣らない落ち着きを示した。

 好調が続くホートンは、5イニングを無安打に抑える素晴らしいピッチングを見せた。しかし、カブスのブルペンはリードを守り切ることができず、1-5で逆転負け。24歳の新人右腕はここ数週間、球数制限下でのピッチングを強いられており、クレイグ・カウンセル監督はノーヒッターに挑戦させるよりも、チームの方針を貫くことを選択した。

 ホートンは5イニングを投げ切った時点で75球。8月以降、球数が75球を超えたのは1度しかない(8月13日に82球を投じた)。カウンセルは六回からベン・ブラウンへの継投を決断。しかし、七回先頭のオジー・オルビーズに初安打を浴びたことで継投ノーヒッターへの挑戦は終了し、ブラウンは1死一、二塁のピンチを招いて降板した。

 カブスは3番手としてベテラン左腕のドリュー・ポメランツを投入したが、2死一、三塁からキム・ハソンに3号逆転3ランを浴びるなど一挙4失点。今季メジャー初となるノーヒッター達成を目指したカブスだが、その挑戦は無残な結末となった。ちなみに、1年前の2024年9月4日、カブスは今永昇太が先発した試合で継投ノーヒッターを達成している。

 チームは敗れたものの、ホートンのピッチングは素晴らしかった。5回無安打無失点で6つの三振を奪い、許した走者は初回にマット・オルソンに与えた四球だけ。遊撃ダンズビー・スワンソンの好守もあり、オルソンに四球を与えたあとは降板するまで打者14人をパーフェクトに抑えた。

 7月以降、ホートンは11試合に先発して防御率1.23と素晴らしい活躍を見せている。シーズン通算の防御率も4.80から2.78まで向上。ナ・リーグの新人王争いにも参戦中だ。ホートンは7月以降の11先発で58回2/3を投げ、54三振を奪った一方、18四球、自責点わずか8と安定感が光っている。

 なお、カブスの鈴木誠也は「3番・右翼」でスタメン出場したが、3打数ノーヒット(1四球)。2試合連続のノーヒットに終わり、今季の打撃成績は打率.244、出塁率.322、OPS.792となっている。


spotvnow