打線好調のジャイアンツが5連勝 プレーオフ争いをかき乱す?
2025.9.6 14:33 Saturday
【カージナルス2-8ジャイアンツ】セントルイス/ブッシュスタジアム、9月5日(日本時間6日)
ラファエル・デバースとウィリー・アダメスの連続本塁打で勢いづいたジャイアンツがカージナルスを下し、5連勝。直近12試合で11勝の快進撃でポストシーズン圏内まで4ゲーム差のワイルドカード4位に躍進した。
ジャイアンツは初回、デバースとアダメスの2、3番コンビが本塁打を放って2点を先制。ボブ・メルビン監督も「本当に原動力になった」と振り返る主砲の連続弾で、ジャイアンツは試合の主導権を握った。
投げても、メジャー初勝利を目指す先発のカーソン・シーモアが5回1失点と好投。さらに四回にも一挙4得点の猛攻でリードを広げた。七回にはこの日4安打と爆発したイ・ジョンフ(李政厚)のタイムリー三塁打などでダメ押し。先発全員安打で今季最多タイの18安打をカージナルスに浴びせる完勝だった。
「攻撃面で良い感触を持って試合に臨めている。それには理由がある。その感触は伝染する。そして今、攻撃面では、今年一番良い状態にあると感じている」とメルビン監督は手応えを感じている。
トレードデッドラインでは売り手に回り、後半戦の出だしは9勝22敗と大失速した。8月22日には借金が7にまで膨らんだが、わずか2週間で貯金は3にまでV字回復。その原動力は好調な打線で、直近15日間ではOPS.919、29本塁打(ともにメジャー2位)と大当たりだ。本塁打が出にくい投手有利な球場を本拠地にしているが、直近18試合では毎試合本塁打が飛び出している。仮に19試合連続本塁打となれば、1947年に樹立された球団記録に並ぶことになる。
この日の勝利で連勝は5に伸び、ワイルドカード2位タイのパドレスとメッツまで4ゲーム差、そして地区首位のドジャースまで6ゲーム差に差を縮めた。ドジャースとの直接対決も7試合残っており、ジャイアンツが残り1ヵ月のペナントレースにおける台風の目となるかもしれない。