メッツ6連敗 ワイルドカードのリードはわずか1.5Gに
2025.9.12 13:48 Friday
【フィリーズ6-4メッツ】フィラデルフィア/シチズンズバンクパーク、9月11日(日本時間12日)
ヘスス・ルザードが2桁三振を奪う快投で、フィリーズを勝利に導いた。ルザードは初回に4失点を喫したが、二回以降は1人の走者も出さず、8回まで力投。打線もオット・ケンプが3打点を挙げ、逆転に貢献した。メッツは逆転負けで連敗が6に伸び、ワイルドカードのリードが1.5ゲーム差に縮まった。
メッツの功績は称賛に値する。彼らは負けるための斬新で独創的な方法を常に見つけ出している。この夜、ヘスス・ルザードに対して最初の6打者のうち5人が出塁し、そのうち4人が得点した。メッツはその後、もう1人の走者も出せなかった。
メッツ先発のデービッド・ピーターソンは、四回にオット・ケンプに6号2ランを被弾。五回にはブライス・ハーパーにタイムリー二塁打を浴びて1点差に詰め寄られた。そして六回、再びケンプがタイムリー二塁打を放って同点とすると、ハリソン・ベイダーとハーパーもタイムリーで続き、4-6と逆転された。
ルザードは初回のピンチを脱してから降板まで22打者を連続で打ち取り、メッツ打線を圧倒。九回も守護神ヨアン・デュランが上位打線を3者連続三振に打ち取り、フィリーズは6-4で鮮やかな逆転勝利を収めた。
ナ・リーグ東地区首位のフィリーズと2位のメッツによる4連戦は、フィリーズの4連勝で決着。これにより、フィリーズは2位へのリードを11ゲーム差に広げ、地区優勝へのマジックナンバーを5に減らした。
一方のメッツはワイルドカードでのポストシーズン出場が危機に瀕している。ワイルドカード4位のレッズ、5位のジャイアンツに対する差は1.5ゲームに縮まってしまった(メッツはジャイアンツに対してタイブレーカーを持っているが、レッズに対しては持っていない)。カルロス・メンドーサ監督は「私に責任がある。私が監督だ。このチームを動かすのが私の仕事だ」とコメントし、不振脱出を誓った。
エリアス・スポーツ・ビューローによると、8月からレギュラーシーズン終了までの勝率が.450以下だったチームが過去に3チーム、ポストシーズンに進出している。そのうち2チームがワールドシリーズに進出し、そのうちの1チーム、2006年のカージナルスは優勝も果たした。 2006年のカージナルスはレギュラーシーズンでわずか83勝しか挙げられなかった。メッツは84勝ペースで勝ち進んでいる。
もちろん、終盤にこれほど不振に陥りながらポストシーズンに進出したチームがわずか3チームしかいないという事実は、メッツにとって懸念すべき前例だ。さらに歴史を見れば、これ以上の失速は許されない。8月からレギュラーシーズン終了までの勝率が.400を下回り、プレーオフに進出したチームはこれまでない。メッツは8月初めから14勝24敗で、勝率4割を達成するには残り15試合で8勝7敗以上の成績を残す必要がある。
そして、今後のスケジュールも決して容易ではない。12日からのレンジャーズ戦との3連戦では、メッツで2度のサイ・ヤング賞に輝いたジェイコブ・デグロムがニューヨークに凱旋し、初戦に登板予定。対するメッツは今季デビューしたばかりの3人の新人投手が先発予定で、ア・リーグのワイルドカードを争うレンジャーズとの負けられない戦いに挑む。