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先発トンが1イニング持たずにノックアウト メッツは泥沼の7連敗

2025.9.13 12:56 Saturday

【メッツ3-8レンジャーズ】ニューヨーク/シティフィールド、9月12日(日本時間13日)

 本拠地でのレンジャーズ3連戦を迎えたメッツ。カルロス・メンドーサ監督は球団が直面しているユニークな状況を認めた。今回の3連戦ではジョナ・トン、ブランドン・スプロート、ノーラン・マクリーンという3人のルーキーが先発予定なのだ。先発陣の苦しい状況が続く中、メッツは現在3位につけているワイルドカード争いで厳しい戦いを強いられている。

「クレイジーだよね?」とメンドーサ監督。「もし数カ月前に、3人とも先発ローテーションに入っている可能性について聞かれたら、そのうち1人だけはここにいるだろう、と答えたはずだ。でも、実際は3人ともローテーションに入っている」とチームの現状について語った。

 先発陣の全体的な失敗が現状を正当化する。その一方で、トン、スプロート、マクリーンがそれぞれ着実な成長を見せたことも現状を正当化している。どちらか一方だけが原因ではなく、2つの条件が揃ったからこその現状なのだ。

「彼ら(=3人の新人投手)を信頼しないといけない。今日はジョナが先発する。試合に勝つチャンスを与えれくれることを願っているよ」とメンドーサ監督は新人右腕への期待を口にした。

 しかし、それは叶わなかった。キャリア3度目の登板となったトンは、チームを苦境から救うためにジェイコブ・デグロムとの投げ合いに挑んだが、奪ったアウトは2つだけ。メッツは初回終了時点で6点のビハインドを背負うことになった。一方、2022年シーズン終了後にFAとなってレンジャーズに移籍したデグロムは、古巣相手の初登板で7回4安打3失点の力投。メッツは3-8で敗れた。

 これで7連敗。直近3カ月間で7試合以上の連敗は3度目となった。メッツが同一シーズンに3度の7連敗を喫したのは1980年以来45年ぶり。その年、メッツは67勝95敗でシーズンを終えた。

 チームの低迷は最悪のタイミングで訪れた。レギュラーシーズンは残り14試合。試合終了時点で、ワイルドカード争い4位のレッズとジャイアンツには1ゲーム差まで迫られている。両チームの試合結果次第では、その差は0.5ゲームとなる。2年連続のポストシーズン進出に向け、いよいよ崖っぷちだ。


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