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有望株の初本塁打が引退したリゾのもとへ 惜しくもキャッチならず

2025.9.14 07:43 Sunday

【カブス4-5レイズ】シカゴ/リグレーフィールド、9月13日(日本時間14日)

 古巣カブスと1日契約を結び、正式に引退したアンソニー・リゾは、リグレーフィールドで過ごす予定を立てていた。球場の名物である外野スタンドで、ファンとともにホットドッグを食べ、冷たいビールを何杯か飲むつもりだった。また、左翼手のイアン・ハップに向かってボールを投げるかもしれないと冗談も言っていた。

「今日は思い切り楽しむつもりなんだ」とリゾは嬉しそうに話した。

 かつてのカブスの象徴は、自分のグラブを持ってくるべきだったかもしれない。

 4-5で逆転負けを喫した試合の二回、カブスの有望株モイゼス・バレステロスがレイズ先発のドリュー・ラスムッセンから左翼スタンドへ先制のソロ本塁打を放った。打球は美しい弧を描き、観客席に座っていたリゾのもとへ一直線。打球が向かってくるのを見ると、リゾは大きく目を見開き、慌てて立ち上がった。

 ボールはリゾが伸ばした右手に当たって跳ね返り、後列に落ちた。リゾは笑いながら振り返り、両腕を高く掲げると、ボールを確保したファンと喜びを分かち合った。このホームランは、バレステロスにとってメジャー初本塁打という記念すべき一発でもあった。

 カブスは3-3の同点で迎えた七回にマイケル・ブッシュが27号ソロを放ち、勝ち越しに成功。しかし、そのリードを保つことができなかった。八回にジュニア・カミネロの43号ソロで追いつかれ、九回にはニック・フォーテスに勝ち越しの5号ソロを被弾。痛恨の逆転負けを喫し、引退したリゾに勝利を届けることはできなかった。

 なお、前日の試合を体調不良で欠場していたカブスの鈴木誠也は2試合連続の欠場。スタメンを外れ、最後まで出場機会がなかった。


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