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フィリーズ逆転勝利で地区優勝へマジック1 シュワーバーは51号アーチ

2025.9.14 10:56 Sunday

【フィリーズ8-6ロイヤルズ】フィラデルフィア/シチズンズバンクパーク、9月13日(日本時間14日)

 フィリーズはロイヤルズ3連戦の2戦目の開始前、選手全員のロッカーの椅子の背もたれに新しいTシャツが置かれていた。

 パウダーブルーのTシャツで、ハリソン・ベイダーの決め台詞である「What a gift」(なんてすばらしい贈り物だ)が書かれていた。

 ベイダーを否定するわけではないが、フィリーズは3連戦の最終戦のクラブハウスでそのTシャツよりも素晴らしいプレゼントが待っていることを期待している。

 フィリーズはロイヤルズ3連戦の2戦目に8-6で逆転勝利。2位メッツがレンジャーズに敗れたため、地区2連覇に向けたマジックナンバーは再び2つ減り、ついに「1」となった。14日(同15日)にフィリーズが勝利する、もしくはメッツが敗北した場合、フィリーズの選手たちは試合後にクラブハウスに戻り、防水シートが張られたロッカールームでシャンパンの準備が整うのを待つことになるだろう。

 フィリーズはメッツ4連戦のスイープを含めて6連勝。メッツは泥沼の8連敗を喫しており、両チームのゲーム差は今季最大となる13まで広がった。もし14日(同15日)に地区優勝を決められなかったとしても、フィリーズの地区2連覇はほぼ確実だ。

 フィリーズの最新の勝利は、これまでと同じような筋書きを辿ったものだった。ベイダーはまたしてもマルチ安打を記録し、カイル・シュワーバーは五回に同点の51号ソロを放つなど3打数2安打2打点(2四球)の活躍。打線全体が機能し、12安打8得点でロイヤルズ投手陣を攻略した。

 ベイダーは5打数3安打で2得点を記録。マルチ安打は6試合連続となり、フィリーズでは2022年のアレック・ボーム以来の快挙だ。

 一方のシュワーバーは51号ソロを含む4出塁。2006年にライアン・ハワードがマークしたシーズン58本塁打の球団記録への挑戦が続いている。

 フィリーズは6連勝中に合計61安打43得点を記録。過去40年間で6連勝中にこれだけの数字を記録したのは2007年だけだ。

 フィリーズは本拠地でのロイヤルズ3連戦を終えると、6試合の遠征(ドジャース3連戦とダイヤモンドバックス3連戦)がスタートする。今週初めには、本拠地での地区優勝決定は不可能だと思われていたが、自軍の連勝とメッツの連敗で一気にマジックナンバーが減り、地元ファンの前で地区優勝を決めるチャンスが生まれた。


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