先発ウーの快投でマリナーズ8連勝 アストロズとの同率首位をキープ
2025.9.14 13:44 Sunday
【マリナーズ5-3エンゼルス】シアトル/T-モバイルパーク、9月13日(日本時間14日)
マリナーズは現在、本拠地T-モバイルパークでプレーしているため、アメリカン・リーグ西地区の優勝争いのライバルであるアストロズとレンジャーズの結果を把握してから試合に臨んでいる。
本拠地でのエンゼルス4連戦を戦っているマリナーズは、2日連続でアストロズとレンジャーズがともに勝利したことを知った状態でプレーすることになった。マリナーズには2つの道があり、1つは勝利を重ねて熾烈な優勝争いを続けること。もう1つは試合に敗れ、レギュラーシーズン残り15日間という状況の中で優勝争いから脱落していくことだ。
もちろん、本拠地T-モバイルパークに集まった大観衆は、マリナーズが優勝争いを続けることを望んでいる。先発のブライアン・ウーは6イニングを投げて自己最多の13三振を奪い、ファンの願いを現実のものとした。マリナーズは5-3でエンゼルスに勝利し、今季2度目となる8連勝。アストロズとの同率首位をキープした。また、地区3位のレンジャーズとの2ゲーム差も維持しており、ワイルドカード争いでは2位のレッドソックスに追いついた。
好投したウーは今季のホームゲームでの成績が10勝2敗となった。マリナーズの投手が本拠地で2ケタの白星を記録したのは、2015年に11勝を挙げたフェリックス・ヘルナンデス以来10年ぶりである。
初回を三者凡退に抑えたウーは、二回に苦戦を強いられ、ジョー・アデルに36号ソロを被弾。クリスチャン・ムーアには10球粘られた末に四球を与え、2死一塁から連打を浴びて同点に追いつかれた。この時点で球数は44球。しかし、それ以降は立ち直り、最後の打者13人を合計56球でパーフェクトに抑え、ちょうど100球で6イニングを投げ抜いた。
二回に崩れかけたウーだったが、それ以降は崩れる気配すらなかった。J・P・クロフォードの10号ソロで勝ち越してもらった直後の五回はわずか9球で三者凡退。ジョシュ・ネイラーの2点タイムリーでリードを広げてもらった直後の六回は3者三振の快投を見せた。最後はアデルをスイーパーで空振り三振に仕留め、マウンドからダグアウトへ戻る際にはスタンディングオベーションを浴びた。
ウーはスイーパーを非常に効果的に使った。エンゼルスの打者はスイーパーに対して12度スイングしたものの、そのうち10度は空振り。ウーは1試合にスイーパーで8度以上の空振りを奪ったことがなく、6度以上の空振りを奪ったのも2023年が最後だった。そのスイーパーが大きな武器となり、6回13三振とエンゼルス打線を翻弄した。