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ロキオが同点防ぐ圧巻の好守で3連勝を締めくくる ガーディアンズ猛追

2025.9.15 10:19 Monday

【ガーディアンズ3-2ホワイトソックス】クリーブランド/プログレッシブフィールド、9月14日(日本時間15日)

 ブライアン・ロキオが好守で同点のピンチを救い、ガーディアンズはホワイトソックスを下してスイープ(3連勝)を決めた。ア・リーグワイルドカード争いで猛追するガーディアンズは、4カ月ぶりに貯金を7に増やし、ワイルドカードまで2.5ゲーム差に迫った。

 ガーディアンズは7月下旬にロキオのポジションをショートからセカンドへ移した。ロキオにはメジャーでセカンドを守った経験がなかったが、「彼はゴールドグラブ賞級のディフェンダーだ。ポジションを変えるのは簡単ではないが、もしそれができる人がいるとすれば、それは彼だ」とスティーブン・ボート監督は二塁への適応に太鼓判を押した。

 そしてコンバートの決断が報われる瞬間が、14日のホワイトソックス戦で訪れた。ボー・ネイラーの勝ち越し弾で1点リードを手にしたガーディアンズは、最終回に守護神ケイド・スミスを投入。しかし、スミスは2死一、三塁のピンチを招き、アンドリュー・ベニンテンディに対してセンター方向へのヒット性の打球を浴びた。その打球をセカンドのロキオは横っ飛びで捕球し、素早い転送で打者走者を間一髪アウトに。あわや同点のピンチを防ぎ、ガーディアンズに勝利をもたらした。

 「あのプレー中は何も考えていなかった。ただ一塁でアウトを取ることだけを考えていた。それがその瞬間の一番の考えだったからね」とロキオは振り返った。「あれは今まで見た中で最高のディフェンスプレーの一つだ。特に、あの重大さ、状況、そしてロッキがあれを捉えた速さを考えると。ここに来る前にリプレイを見たばかりだった。見ざるを得なかった。あの瞬間の最高のプレーの一つだった」とボート監督も絶賛した。

 ロキオはガーディアンズの先発ショートとして開幕を迎えたが、打撃不振で5月にマイナーへ降格。7月に正ショートに定着したガブリエル・アリアスが負傷離脱した際に昇格し、アリアスの復帰後にセカンドへ回った。

 セカンドとしての経験が浅いわけではなく、マイナーでは通算101試合に出場している。それでも、この日のようなスーパープレーに備えることはできない。「あれは本能だ。あんなプレーは練習ではできない」

 ロキオの目覚ましい活躍は守備だけにとどまらない。打撃不振に陥っていた降格前は打率.165、OPS.433だったが、昇格後は打率.262、OPS.707と持ち直した。その復調の要因は、今週行ったというフィジカルの微調整以上に、メンタルの調整にあるだろう。「1打数5安打を放ち、すべてをコントロールし、あらゆるプレーを成功させ、スーパースター並みのプレーをしたいと思っていた。でも、そのプレッシャーを少し抑え、フィールドでやりたいことをシンプルに、調整する必要があると気づいた」と、自分本来のプレーを取り戻した。

 17連戦を12勝で終え、ガーディアンズは8月28日以来の休養日を15日に得る。「明日は休養日として、この数週間の努力を振り返ることができるなんて、最高だよ。本当に休む価値があると思う。でも、僕たちの心の中では、仕事はまだ終わっていないのは明らかだ」とは決勝弾を放ったネイラー。シーズン残りの4カードは地区首位タイガースと2度の3連戦、ツインズとの4連戦、そして最後はワイルドカードを争うレンジャーズとの3連戦が控えている。


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