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ヤンキースがツインズとの打撃戦を制す グリシャムは31号2ラン放つ

2025.9.17 12:40 Wednesday

【ツインズ9-10ヤンキース】ミネアポリス/ターゲットフィールド、9月16日(日本時間17日)

 敵地でのツインズ3連戦の2戦目、ヤンキースは前夜の完封負けを忘れさせるような攻撃を見せた。

 試合序盤に打線が爆発し、四回までに10-1と大量リード。またもリリーフ陣が崩れ、1点差まで追い上げられたものの、10-9で打撃戦を制した。

 前日は今季最少の2安打に封じられ、0-7で完封負け。しかし、ヤンキース打線は同じ過ちを繰り返さなかった。

 二回にトレント・グリシャムが31号2ランを放つなど、二回終了時点で6-1と5点をリード。オースティン・ウェルズがタイムリー二塁打を放ち、コディ・ベリンジャーとジャンカルロ・スタントンにもタイムリーが飛び出した。

 ヤンキースは今季メジャー最多の255本塁打を記録。試合前の時点で2位のドジャースは220本塁打となっており、ヤンキースはダントツの本数を誇っている。

 三回にはグリシャムとアーロン・ジャッジの犠牲フライ、ベン・ライスのタイムリー二塁打で3点を追加し、9-1と大量リード。この時点でスタメン9人のうち8人がヒットを記録していた。四回にジャズ・チザムJr.がヒットを放って先発全員安打を達成し、アンソニー・ボルピーのタイムリーで1点を追加。早くも2ケタ得点に到達した。

 ヤンキースの784得点と1試合平均5.19得点はともにメジャー最多。2ケタ得点を今季23度マークしているが、過去15試合では1度もなく、16試合ぶりの2ケタ得点となった。

 ヤンキースはさらに、長打率、OPS、長打、塁打、四球、敬遠の数でもメジャートップを記録している。

 レギュラーシーズン残り11試合で首位ブルージェイズと5ゲーム差。逆転優勝は難しいかもしれない。しかし、ヤンキースはワイルドカード争いで首位に立っている。攻撃面がしっかり機能すれば、シード順にかかわらず、他球団にとって大きな脅威となるはずだ。

 8月1日以降の救援防御率は、試合前の時点で5.56。これより悪い数字を記録しているのはロッキーズだけであり、そのブルペンをカバーするためにも打線の活躍が必要となる。

 先発のキャム・シュリットラーは4回2/3を投げて3安打4失点。5四球を与えるなど不安定なピッチングが目立ち、五回の最後のアウトを2番手のフェルナンド・クルーズに譲らなければならなかった。

 3番手のライアン・ヤーブローは六回から登板したが、1死しか取れず4安打4失点と炎上。ライアン・フィッツジェラルドに3号2ランを浴びるなど、10-8と一気に追い上げを許した。

 4番手のマーク・ライターJr.と5番手のデビン・ウィリアムスは見事な火消しを見せ、合計2回2/3を無失点に抑える好リリーフ。九回に登板した6番手のデービッド・ベッドナーがトレバー・ラーナックに17号ソロを浴び、1点差に迫られたものの、10-9で勝利し、ベッドナーは25セーブ目(ヤンキース移籍後8セーブ目)を記録した。

 この1週間、ブルペンはジェットコースターのようだった。タイガース相手に2ケタ失点を喫した2試合では合計18失点。その後4試合では合計12回2/3を投げて4失点に抑えたが、ツインズ3連戦の初戦ではルーク・ウィーバーが5失点を喫した。

 なお、ジャッジは前日に続いて右翼手としてスタメン出場。2度のMVPに輝くスーパースターが2日連続で外野の守備に就くのは、7月下旬に右肘の屈筋を痛めた以降では初めてとなった。ただし、強い送球を必要とする場面は1度もなかった。


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