デュランの逆転弾でレッドソックスが勝利 ガーディアンズと1.5差を維持
2025.9.20 14:54 Saturday
【レイズ7-11レッドソックス】タンパ/スタインブレナーフィールド、9月19日(日本時間20日)
ア・リーグワイルドカード3位に転落し、4位ガーディアンズの猛追を受けるレッドソックスは、レイズとの3連戦の初戦に勝利。七回までリードされる苦しい展開だったが、ジャレン・デュランの逆転2ランを皮切りに打線が爆発し、七、八回で9得点を挙げた。吉田正尚は4打数1安打をマークした。
直近4シリーズのうち3シリーズで負け越し、楽観視されていたポストシーズン進出がガーディアンズの猛追に脅かされているレッドソックス。一戦も落とせないレイズとの3連戦の初戦は、エースのギャレット・クローシェを送り込んだ。
しかし、クローシェは精彩を欠き、初回から走者を背負った。初回はニック・フォーテスのタイムリーで先制点を献上し、二回には新人カーソン・ウィリアムズにソロを被弾。打線が再び同点に追いついた三回もヤンディ・ディアスに勝ち越しソロを浴び、三回までに3点を失った。
ただ、四回からクローシェは立ち直り、サイ・ヤング賞候補たる所以を示した。四回は3者連続三振、五回も2三振を奪うと、六回は味方のエラーで走者を出しながら無失点で堪えた。決して本調子ではなかったものの、6回3失点、4安打、3四球、9三振をマーク。三振数で両リーグ2位につけるタリック・スクーバル(タイガース)に16個差を付ける249三振を奪い、自身初の奪三振王に前進した。
エースの好投に応えるべく、打線も目覚めた。七回無死一塁からデュランが16号2ランを放って逆転。今季打率.215、OPS.609と相性が悪い左腕を捉え、4-3とリードをもたらした。
さらに八回には打者13人の猛攻で7点を奪い、一気に11-3と突き放した。九回に満塁弾で追い上げられたものの、レッドソックスは勝ちパターンの投手を休養させながらレイズに快勝。ワイルドカード4位のガーディアンズも連勝を8に伸ばしたため、差は1.5ゲーム差で変わらなかった。
クローシェは味方の逆転劇によって17勝目(5敗)をゲット。リーグトップはマックス・フリード(ヤンキース)の18勝で、シーズン残りの先発次第では最多勝タイトルの獲得もあり得る。ほぼ手中に収めている奪三振王のタイトルと併せ、投手二冠を獲得できれば、スクーバルを差し置いてのサイ・ヤング賞の可能性も上がってくる。
吉田は3試合連続で「4番・DH」でスタメン出場し、4打数1安打1四球1打点。初回に剛腕ドリュー・ラスムッセンからチャンスを広げる二塁打を放ち、八回の猛攻では押し出し四球を選んだ。今季の打撃成績は打率.240、OPS.626となっている。