ドジャース4連勝でマジック3 大谷はシュワーバーに並ぶ53号アーチ
2025.9.21 13:40 Sunday
【ドジャース7-5ジャイアンツ】ロサンゼルス/ドジャースタジアム、9月20日(日本時間21日)
ドジャースの関係者に話を聞いてみると、そこに議論の余地はない。大谷翔平こそが今季のナショナル・リーグMVPに相応しい。
今週前半にロサンゼルスへやってきたカイル・シュワーバー(フィリーズ)に対して失礼なことを言うつもりはない。彼は打撃面で素晴らしいシーズンを過ごしている。しかし、打撃と投球の両方でチームに与える影響力を考えれば、大谷に匹敵する選手は1人もいない。
数日前、デーブ・ロバーツ監督は語った。「彼がバットで成し遂げたこと、そして今、彼がマウンドでやっていることを考えると、彼の圧勝だ。考える余地すらない。(MVPを)選ぶのが簡単すぎるからといって、彼に票を入れることをつまらないと思う人がいないことを願うばかりだ。彼こそが正しい選択肢なのだから」。
大谷とシュワーバーは「本塁打を打つ」という点において、互角の戦いを繰り広げている。ジャイアンツ4連戦の3戦目、ドジャースが7-5で勝利した試合で大谷は逆方向への53号ソロを放ち、ナ・リーグ本塁打王争いでトップのシュワーバーに並んだ。
ドジャースは連勝を4に伸ばしてパドレスとの4ゲーム差をキープし、地区優勝に向けて、また一歩前進した(マジック3)。レギュラーシーズン残り7試合となった今、個人成績はさほど重要視されていない。ドジャースが目指しているのは、最高の野球をすること。大谷が本塁打を打てば、それはチームにとって最高の結果である。
ドジャースは初回の攻撃を迎えた時点で4点のビハインドを背負っていた。しかし、四回までに同点とし、五回にトミー・エドマンの13号ソロで勝ち越しに成功。そして六回、大谷はカウント2-2からジャイアンツの右腕ジョエル・ペゲーロが投じた99.9マイル(約160.8キロ)の剛速球を左中間へ運んだ。大谷が本塁打を打ったボールとしては、キャリアで3番目に速いボールだった。
二刀流のスーパースターは、本塁打を打つたびに新たな記録を打ち立てている。大谷は今季ドジャースタジアムで29本塁打を放ち、昨季自身が樹立した最多記録(28本)を更新。また、シーズン141得点もすでにロサンゼルス移転後の球団記録を塗り替えている。
シーズン140得点は直近20シーズンで3人目の快挙。大谷のほかには、2007年にアレックス・ロドリゲス(143得点)、2023年にロナルド・アクーニャJr.(149得点)が達成している。