41歳のチャーリー・モートンが古巣ブレーブスに復帰して現役引退へ
2025.9.23 10:06 Tuesday
ブライアン・マッキャンやジェフ・フランコーアと同じ2002年のドラフトで指名されてから19年後、チャーリー・モートンは2021年のブレーブスのワールドシリーズ制覇に貢献した。41歳になった右腕は、再びブレーブスに復帰し、自身を育ててくれた球団の一員として引退することになった。
22日(日本時間23日)、タイガースを解雇されたばかりのモートンが古巣ブレーブスとメジャー契約を結んだことが発表された。2025年のレギュラーシーズンは残り1週間。モートンが「いつ」「どのように」起用されるかについては、モートンが23日(同24日)にチームに合流し、ブライアン・スニッカー監督との話し合いを終えたあとに決定される予定だ。
スニッカー監督は「彼が戻ってくることが決まったばかりだから、今後のプランがどうなるかは分からない。(ブレーブスとタイガースが対戦した)土曜日の午後、打撃練習が始まる前に彼と話したけど、こんなことになるなんて全く考えていなかったよ」と語った。
スニッカー監督のモートンへの愛は、敵地コメリカパークでブレーブスがタイガースと対戦した20日(同21日)の試合が始まる数時間前、指揮官がモートンを強く抱きしめたことで改めて証明された。その12時間前、ブレーブスはモートンを二回途中6失点でノックアウトし、10-1で大勝を収めていた。
モートンは2008年にブレーブスで始まった18年間のメジャー生活をその悲惨な試合で締めくくるのではなく、より満足のいく結末を迎えられる可能性が出てきた。リリーフで起用される可能性もあり、あるいは先発で1~2イニングだけ投げる可能性もあるだろう。
ブレーブスは今季の最終カードでパイレーツと対戦する。ブレーブスがそのパイレーツ3連戦でモートンを起用するならば、モートンは本当に感傷的になるはずだ。2008年にブレーブスでデビューしたモートンは、翌年にネイト・マクラウスとのトレードでパイレーツへ移籍し、2015年までの7シーズンをパイレーツで過ごしたからだ。
スニッカー監督によると、22日(同23日)の朝まで、モートンがブレーブスに復帰する可能性について何も知らされていなかったという。
モートンは今季、オリオールズとタイガースで合計32試合(うち26先発)に登板して防御率5.89を記録。2021~24年にブレーブスで124試合に先発して防御率3.87をマークしたが、その頃の安定した成績からは程遠いパフォーマンスに終始した。
モートンはブレーブスの一員としてプレーしていたとき、球団について熱く語っていた。2002年ドラフト3巡目指名でプロ入りしたモートンは、マイナーのルーキーリーグと1Aで各2年間を過ごし、2006年にハイAへ昇格したあと、2007年には2Aのミシシッピ・ブレーブスでリリーフ転向。この時点では、モートンのキャリアがこれほど長く続くとは想像できなかった。しかし、翌2008年にメジャーデビューを果たし、粘り強い精神力で生き残ってきた。
モートン、マッキャン、フランコーアの3人は、2003年にフロリダ州レイクブエナビスタにあったブレーブスの旧施設で初めてのスプリングトレーニングを経験した。フランコーアが2016年に12年間のメジャー生活を終えたとき、モートンはまだメジャーでの安定した成功を味わい始めてすらいなかった。
大器晩成型のモートンの活躍が始まったのは、アストロズでマッキャンと再会した2017年のことだ。この年、モートンはアストロズのワールドシリーズ制覇に貢献し、翌年には34歳で初めてのオールスター選出。レイズへ移籍した2019年にはサイ・ヤング賞投票で3位に入る活躍を見せた。
ブレーブスのファンは、2021年のワールドシリーズ第1戦で二回に打球を受けて右脚を骨折したにもかかわらず、そこから3つのアウトを積み重ねたモートンの姿を永遠に覚えているだろう。
そして今、ブレーブスのファンは、モートンへの感謝の気持ちを示す最後の機会を与えられることになったのだ。