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FAを控えるヤンキース・ウィーバー 先発に再転向する可能性も

2025.9.23 10:41 Tuesday

 ルーク・ウィーバーはこの2年間、ヤンキースの試合終盤のリリーフ投手として頭角を現し、今オフのFA市場で獲得できる最高のリリーフ投手の1人と目されている。

 あるいは、もう1度先発投手としてプレーする可能性もあるかもしれない。

 ウィーバーは先週、MLBネットワークのインサイダーであるジョエル・シャーマンとジョン・ヘイマンによるポットキャスト番組に出演した際、適切な機会があれば、先発に復帰する可能性があるということに言及した。

「ドアは開かれていると言いたいね。『絶対にない』とは決して言わないよ。『そのときが来たら話し合おう。どんな感じになるかな?』と言うつもりだ」とウィーバーは語っている。

 ウィーバーはカージナルスとダイヤモンドバックスでプレーした最初の6シーズンのほか、ヤンキースに加入した2023年9月も含め、メジャー生活のほとんどの期間を先発投手として過ごしてきた。本格的にリリーフに回ったのは2024年になってからだ。

 しかし、現在32歳のウィーバーは、2024年のブルペン転向以降、より大きな成功を収めてきた。ヤンキースがアメリカン・リーグ優勝を成し遂げた昨年のポストシーズンではクローザーも任された。

 ウィーバーはポッドキャスト番組の中で「長年、先発投手としてプレーしてきたから、リリーフ投手になるなんて想像もしていなかったんだ」とコメント。「正直に言って、先発投手はメジャーリーグで最高の仕事だと思う。特に調子がいいときはね。でも、僕はこのニッチな仕事の素晴らしさに気づいたんだ。少し違うこともできるということに気づいたし、先発投手としての経験を今の僕のピッチングにも生かすことができている」と先発とは違う、リリーフの魅力について語った。

 とはいえ、ウィーバーは最終的にどのチームと契約するにせよ、FA市場では2026年シーズンに再び先発投手としてプレーすることを検討するはずだ。

 これは、ヤンキースのブルペン仲間だったクレイ・ホームズが今季メッツで歩んだ道だ。ホームズも現在32歳で、昨年オフにFAとなったときには試合終盤を担うリリーフ投手だった。しかし、メッツは先発投手としてホームズを獲得。ホームズは今季158回2/3を投げ、11勝8敗、防御率3.69、127奪三振と上々の成績を残している。

 近年はリリーフ投手が先発投手に転向して成功を収めるケースが増えており、ホームズのほかにもギャレット・クローシェ(レッドソックス)、セス・ルーゴ(ロイヤルズ)、元ヤンキースのマイケル・キング(パドレス)などが代表例として挙げられる。

 ウィーバーは「可能性があるというのは素晴らしいことだ」とコメント。「ときどきそういうことが起こっているのを僕たちは目撃している。各チームが戦略的になっているからだろう。そしてもちろん、僕も(先発転向に)前向きだ。でも『あれをやりたい』『これをやりたい』とわがままを言うつもりはない。交渉の席につき、しっかりと話し合いをして、自分が活躍するために最適なポジションが何かを考えたい。もし複数の選択肢があるなら、しっかり検討していきたいね」と今オフのFA交渉について、自身のスタンスを語った。

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