ガーディアンズが同率首位に浮上 7月上旬の15.5ゲーム差を追いつく
2025.9.24 10:52 Wednesday
【ガーディアンズ5-2タイガース】クリーブランド/プログレッシブフィールド、9月23日(日本時間24日)
ポストシーズン開幕まで1週間。クリーブランドのプログレッシブフィールドで行われたガーディアンズとタイガースによる首位攻防3連戦の初戦は、ポストシーズンさながらの緊迫した雰囲気が漂っていた。
2万9571人の熱狂的な観客が集まり、アメリカン・リーグ中地区の優勝の行方を決定づける3連戦がスタート。ガーディアンズが5-2で初戦を制し、同率首位に浮上した。
ガーディアンズは今季のタイガース戦が7勝4敗となり、2試合を残して直接対決の勝ち越しが決定。つまり、今週末に162試合のレギュラーシーズンを終えた時点でタイガースと同率だった場合、ガーディアンズが地区優勝となる。7月9日の試合開始時点でタイガースに15.5ゲーム差をつけられていたガーディアンズだが、9月16~18日に敵地コメリカパークで行われたタイガース3連戦をスイープするなど、怒涛の快進撃で一気に追いついた。
タイガースはエース左腕のタリック・スクーバルが五回まで無失点に抑える好スタート。六回にはライリー・グリーンがガーディアンズ先発のギャビン・ウィリアムスから35号ソロを放ち、2-0とリードを広げた。
しかし、直後にガーディアンズが「自分たちの野球」とも言えるスモールベースボールを展開。難敵スクーバルから外野に打球を飛ばすことなく3点を奪い、試合をひっくり返した。
先頭のスティーブン・クワンがバント安打で出塁し、アンヘル・マルティネスのバントにスクーバルの悪送球が絡んで無死二、三塁。ホセ・ラミレスのタイムリー内野安打で1点を返すと、スクーバルの暴投でマルティネスが生還して同点となり、1死三塁からガブリエル・アリアスの内野ゴロの間にラミレスが勝ち越しのホームを踏んだ。
七回にはタイガースのリリーフ陣を攻め、2死二、三塁からダニエル・シュニーマンのタイムリーで貴重な2点を追加。先発のウィリアムスは6回4安打2失点、12三振の力投を見せ、3人のリリーフ陣が合計7三振を奪ってリードを守り抜いた。
なお、ガーディアンズのデービッド・フライは六回にバントを試みた際、ファウルボールが顔面を直撃。スクーバルのフォーシームは99.1マイル(約159.5キロ)を計測していた。フライは担架で運ばれ、代打を送られて交代。病院で精密検査を受けている。