メッツが点の取り合いを制す ワイルドカード争いの3位に再浮上
2025.9.24 12:14 Wednesday
【カブス7-9メッツ】シカゴ/リグレーフィールド、9月23日(日本時間24日)
八回、フランシスコ・アルバレスの10号勝ち越し2ランがリグレーフィールドのツタの茂みを越えた直後、アルバレスは一塁ベース上で立ち止まり、ダグアウトにいるチームメイトのほうを向いて雄叫びを上げた。
アルバレスは今季メッツにとって最大の一打とも言える勝ち越し弾を放ち、チームを9-7の勝利に導いた。レッズがパイレーツに敗れたため、メッツは激しい争いが続くナショナル・リーグのワイルドカードで3位に再浮上。レギュラーシーズン残り5試合という状況の中、自力でのポストシーズン進出が復活した。
フランシスコ・リンドーアの29号先頭打者アーチで先制しながらも先発のデービッド・ピーターソンが二回途中5失点でノックアウトされ、苦しい展開となったメッツ。しかし、5点ビハインドで迎えた五回にカブスの守備のミスを突き、ピート・アロンソのタイムリー、ブランドン・ニモの25号3ランなどで一気に追いついた。
六回に1点ずつを取り合い、試合は7-7の同点のまま八回に突入。メッツは先頭のブレット・ベイティがヒットで出塁したあと、走者を進められず2死となったが、代走のルイスアンヘル・アクーニャが二盗を決め、アルバレスが勝ち越しの10号2ランを放った。
特筆すべきは、アルバレスが負傷を抱えながらプレーしているということだ。アルバレスは右手親指の靭帯を痛め、シーズン終了後に手術が必要とみられているだけでなく、左手小指も骨折している。また、直近の試合では100マイル(約161キロ)の剛速球が左肘に直撃したこともあった。しかし、アルバレスは翌日にスタメン復帰し、元気にプレーを続けている。
なお、カブスの鈴木誠也は「3番・右翼」でスタメン出場し、六回に同点タイムリーを放って5打数1安打1打点。今季の打撃成績は打率.242、27本塁打、92打点、出塁率.323、OPS.776となった。