大谷翔平が6回5安打無失点の好投もドジャースは逆転サヨナラ負け
2025.9.24 14:05 Wednesday
【ダイヤモンドバックス5-4ドジャース】フェニックス/チェイスフィールド、9月23日(日本時間24日)
大谷翔平の投手復帰は、厳格に管理されたプロセスだった。前回登板は五回までわずか68球しか投げておらず、ヒットを1本も許さなかったにもかかわらず、六回のマウンドに立つことはなかった。
この決断はドジャースのファンや球界全体から、特に不評だった。なぜなら、大谷降板後、ブルペンがあっという間にリードを失ってしまったからだ。しかし、その試合がきっかけとなり、デーブ・ロバーツ監督やコーチングスタッフは、より長いイニングを投げることについて大谷と話し合うことになった。
今季のドジャースは、ある時点では、大谷の1試合の投球イニングを最大でも5イニングに制限することを考えていた。しかし、最終的に4-5で逆転負けを喫した敵地でのダイヤモンドバックス戦では、この二刀流のスーパースターにさらなる自由を与えた。つまり、6イニング目を投げることを許可したのだ。大谷は6回91球を投げ、5安打無失点、8三振、無四球という好投を披露。エンゼルス時代の2023年8月9日以来、自己最長の登板となった。
ところが、大谷降板後、またしてもブルペンが崩れた。七回にジャック・ドライヤーとエドガルド・ヘンリケスの両新人が合計3失点。九回には抑えのタナー・スコットがセーブに失敗し、ホルヘ・バロサの犠牲フライで追いつかれたあと、ヘラルド・ペルドモにサヨナラタイムリーを浴びた。
大谷にとって、この試合は通算100登板目だった。レギュラーシーズンでの登板はおそらく今回が最後となり、次回登板は自身初のポストシーズンのマウンドとなる。ワイルドカード・シリーズの初戦での先発が濃厚だ。
ロバーツ監督は試合前の時点で「まだ分からない」としつつも「ポストシーズンの最初のシリーズで先発する可能性は非常に高い」と大谷がワイルドカード・シリーズで先発することを示唆していた。
ドジャースはレギュラーシーズン残り5試合。大谷のほかに5人の先発投手がいるため、大谷は中6日の登板間隔でワイルドカード・シリーズの初戦に臨むことができる。2勝先取の最大3試合制という短期決戦であるだけに、大谷が万全の状態で初戦に登板できるのはドジャースにとって大きい。
ドジャースは2位パドレスに1.5ゲーム差をつけ、ナショナル・リーグ西地区の首位をキープしているものの、マジック「3」で足踏み。まだ勝率2位の可能性も残されているが、フィリーズには4ゲーム差をつけられており、ワイルドカード・シリーズからの出場がほぼ確実となっている。