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ヤンキースが同率首位に浮上 ジャッジはキャリア4度目の50本塁打を達成

2025.9.25 11:28 Thursday

【ヤンキース8-1ホワイトソックス】ニューヨーク/ヤンキースタジアム、9月24日(日本時間25日)

 アーロン・ジャッジは二回の第2打席、いつも通りのスタンスで打席に立っていた。次の投球を待つ間、ヤンキースのキャプテンは少し足を開いて両腕を伸ばし、バットを高く掲げて少しだけ揺らしていた。

 それは歴史に名を残すプレーだった。ジャッジは50号3ランと51号ソロを連発し、チームの8-1の快勝に貢献。ジャッジにとっては4度目のシーズン50本塁打となり、メジャーリーグの歴代最多記録に並んだ。

 二回に50号逆転3ランを放ったジャッジは、八回にダメ押しの51号ソロを放ち、通算46度目のマルチ本塁打を達成。ミッキー・マントルと並び、球団歴代2位タイに浮上した(1位はベーブ・ルースの68度)。

 さらに重要なのは、ジャッジのこの活躍がヤンキースの勝利につながったということだ。4連勝となったヤンキースは、レッドソックスに敗れたブルージェイズと並び、アメリカン・リーグ東地区の同率首位に浮上。なお、直接対決ではブルージェイズが勝ち越しているため、ヤンキースが地区優勝するためには勝率で上回る必要がある。

 直近9年間で8度目のポストシーズン進出を決めた翌日、ジャッジはヤンキース打線を牽引した。1点を先制された直後の二回、ジャッジはホワイトソックス2番手のジョナサン・キャノンから50号逆転3ラン。塁上にいたアンソニー・ボルピーとトレント・グリシャムをホームへ迎え入れた。

 打球速度106.9マイル(約172キロ)、飛距離392フィート(約119メートル)の一発はセンターにあるヤンキースのブルペンに飛び込んだ。三回にはポール・ゴールドシュミットとジャズ・チザムJr.がタイムリーを放ち、先発のマックス・フリードを援護。フリードは7回4安打1失点の好投を見せ、両リーグ最多の19勝目を挙げた。

 4度目のシーズン50本塁打は、ルース(1920~21年、27~28年)、マーク・マグワイア(1996~99年)、サミー・ソーサ(1998~2001年)に次ぐ4人目の快挙。また、ヤンキースで2年連続50本塁打を記録したのは、ルースとジャッジの2人だけである。昨季ジャッジは58本塁打を放ち、チームをリーグ優勝に導いた。

 なお、ジャッジは通算本塁打を366に伸ばし、ルース(659)、マントル(536)、ルー・ゲーリッグ(493)に次ぐ球団歴代4位にランクインしている。


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