快進撃のガーディアンズが単独首位に浮上 元有望株バレラが逆転2ラン
2025.9.25 11:54 Thursday
【ガーディアンズ5-1タイガース】クリーブランド/プログレッシブフィールド、9月24日(日本時間25日)
三回、ジョージ・バレラのバットから放たれた飛球は、右中間に向かって飛んでいった。タイガースの中堅手パーカー・メドーズがその打球を追い、外野フェンスをよじ登ってキャッチしようとした。
メドーズは「捕れる」と思ったかもしれない。しかし、バレラの打球はメドーズが伸ばしたグラブを越えていき、プログレッシブフィールドの観客を熱狂させた。
タイガース先発のジャック・フラハティからバレラが2号2ランを放ち、ガーディアンズは逆転に成功。5-1で勝利し、重要なタイガース3連戦の勝ち越しを決めた。一方、敗れたタイガースは泥沼の8連敗となった。
バレラの一発で援護してもらったガーディアンズ先発のタナー・バイビーは6回5安打1失点、5三振、2四球と安定したピッチング。ガーディアンズ先発陣は19試合連続2失点以下で、2019年のレイズ以降では最長記録となった。
この勝利により、ガーディアンズはタイガースに1ゲーム差をつけてアメリカン・リーグ中地区の単独首位に浮上。ガーディアンズにとっては今季最大タイのリードとなる(2勝1敗だった3月30日以来)。タイガースが2位に転落するのは14勝10敗だった4月23日以来だ。
ガーディアンズとタイガースは同率首位でこの試合を迎えたが、3連戦の初戦にガーディアンズが勝利したことで、直接対決ではガーディアンズの勝ち越しが決まっている。よって、両チームが同率首位でレギュラーシーズン162試合を終えた場合、ガーディアンズが地区優勝となる。
タイガース先発のフラハティは4回1/3を投げて5安打3失点、6三振。悪くないピッチングだったが、バレラの一発に泣いた。タイガース打線は散発の6安打。三回にメドーズの犠牲フライで奪った1点だけに終わった。
チームを勝利に導いた逆転2ランは、バレラにとって本拠地プログレッシブフィールドでの初本塁打となった。かつて「MLBパイプライン」のトップ100有望株にも選ばれたことのある24歳は、相次ぐ負傷を乗り越え、9月1日にメジャーデビュー。重要な一戦で元有望株の意地を見せた。