English Español 韓国語

パイレーツ・スキーンズが今季最終登板で6回無失点 防御率は1点台に

2025.9.25 12:19 Thursday

【レッズ3-4パイレーツ】シンシナティ/グレートアメリカンボールパーク、9月24日(日本時間25日)

 パイレーツ先発のポール・スキーンズは四回先頭のギャビン・ラックスをセカンドゴロに打ち取った時点で今季の防御率が1点台となり、球団の歴史に名を刻んだ。ライブボール時代の1920年以降、規定投球回をクリアした上で防御率1点台をマークしたパイレーツの投手は過去に1人もいなかったのだ。

 パイレーツはすでにポストシーズン進出の可能性が消滅しており、スキーンズのピッチングだけが注目だった。今季のナショナル・リーグのサイ・ヤング賞最有力候補と目される右腕のレギュラーシーズン最終登板。しかし、スキーンズの登板は防御率を1点台にしただけでは終わらなかった。

 四回の先頭打者を打ち取った時点で防御率が1点台となったスキーンズだが、その時点で降板するようなことはせず、6回4安打無失点、7三振、無四球の好投。チームは延長11回の熱戦の末に4-3で勝利を収めた。

 この結果、スキーンズの防御率は1.97まで向上。防御率1点台はメジャー全体でも2022年のジャスティン・バーランダー(当時アストロズ・現ジャイアンツ)が防御率1.75をマークして以来、3年ぶりの快挙だ。

 また、23歳以下のシーズンで防御率1点台をマークしたのは、ライブボール時代の1920年以降では、1964年のディーン・チャンス(23歳)、1971年のバイダ・ブルー(21歳)、1985年のドワイト・グッデン(20歳)に次ぐ4人目の快挙となった。

 スキーンズは五回先頭のタイラー・スティーブンソンに二塁打を浴び、防御率1点台を失うピンチに陥ったが、ウィル・ベンソンをファーストゴロに打ち取ったあと、1死三塁から2者連続三振で無失点。六回は三者凡退に抑え、最後の打者となったスペンサー・スティアーを空振り三振に仕留めて2025年レギュラーシーズンを締めくくった。

 スキーンズが降板した時点でパイレーツは2-0とリードしていたが、リリーフ陣が同点に追いつかれ、スキーンズの11勝目は消滅。スキーンズは防御率1.97、216三振の好成績を残しながらも10勝10敗でシーズンを終えることになった。


spotvnow