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スタントンの勝ち越し打でヤンキース5連勝 同率首位を維持

2025.9.26 16:05 Friday

【ヤンキース5-3ホワイトソックス】ニューヨーク/ヤンキースタジアム、9月25日(日本時間26日)

 ヤンキースはジャンカルロ・スタントンの3点タイムリー二塁打で逆転勝利を挙げ、ホワイトソックス3連戦をスイープ(3連勝)。連勝を5に伸ばし、ブルージェイズと同率の首位を維持した。既にポストシーズン進出を確定させているが、逆転での地区優勝を目指し、ナインの士気は高い。

 昨季、地区優勝を飾ったヤンキースはア・リーグの第1シードを獲得し、第2ラウンドのディビジョンシリーズまで休養することができた。そのおかげかワールドシリーズまで進出したヤンキースは、その恩恵をどのチームより理解している。「バイウィークはいつでも良いものだ。疲れ果てた選手たちがいて、試合が過酷になる前に少し休養や精神的な休息が必要だ。理想的だ」とは勝ち越し打を放ったスタントン。スタントンをはじめ、怪我がちなベテランが少なくないヤンキースにとっては、休養の有無は大きな問題になる。

 逆転地区優勝に向けた重要な一戦でも、やはりアーロン・ジャッジがヤンキース打線を活性化させた。この日、ヤンキースのジャッジは2つの申告敬遠を受け、36敬遠でア・リーグ新記録を樹立。ジャッジは敬遠以外でも2安打を記録し、3打数2安打2四球の活躍で、初回と五回の得点に絡んだ。シーズン打撃成績は打率.330、OPS1.140となっている。

 援護点を受けた先発のカルロス・ロドンは、6回3失点、5三振、1四球と好投。「十分良かった。ゾーンを攻めるだけだった。やり直したい球もいくつかあったが、勝利に満足している。動揺するわけにはいかない」

 ロドンは自己最多の18勝、キャリア2番目の203三振を奪い、防御率3.09の好成績でレギュラーシーズンをフィニッシュ。ゲリット・コール不在のローテーションを支える大車輪の活躍だった。アーロン・ブーン監督は、ロドンのマントラは「薪を割り続けること」だとよく冗談を飛ばしている。この日の試合後も「この投手は今や自ら火を起こしている」と、向上心を失わないベテランに敬意を示した。

 「これからかなり重要な試合が控えているから、今は考えるのが難しいけれど、良かったと思う。5、6日おきに試合に出て、マウンドに立って、すべての試合に勝つよう努力できたことを嬉しく思う」と、キャリアで初めて一度もローテーションを飛ばさずに先発の役目を全うした1年を振り返った。

 ロドンの次回の登板はプレーオフの第2戦(第1戦はマックス・フリード)と見込まれている。問題はそれがワイルドカードシリーズの第2戦となるか、ディビジョンシリーズの第2戦となるか。

 シーズン最後の3連戦に、ヤンキースとブルージェイズの命運は託されることとなった。ヤンキースはオリオールズと対戦し、ブルージェイズはレイズとそれぞれ同地区のライバルと対戦する。直接対決で負け越しているブルージェイズにタイブレーカー(同率で並んだ場合、直接対決で勝ち越したチームを上位とする権利)を保持されていることから、ヤンキースはブルージェイズを上回る戦績を残す必要がある。

 計算上、ヤンキースにとって厳しい戦いになることは間違いないが、不可能ではない。もちろん、ヤンキースはブルージェイズとレイズの試合に注目しなければならない。しかし同時に、75勝84敗という成績からは想像できないほどの才能を秘めたオリオールズを軽視するわけにはいかないことも理解している。特に、オリオールズの初戦のマウンドには好投手トレバー・ロジャースが立つことを考えればなおさらだ。「彼らは常に脅威だ。我々は良いプレーをし、実行し、良い野球をしなければならないと分かっている」とスタントンは意気込みを語った。


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