ポストシーズンを見据えながらもドジャース4連勝
2025.9.28 14:38 Sunday
【マリナーズ3-5ドジャース】シアトル/T-モバイルパーク、9月27日(日本時間28日)
ドジャースがキケ・ヘルナンデスの決勝二塁打でマリナーズに勝利し、4連勝を挙げた。この日は大谷翔平と手オスカー・ヘルナンデスを休養させ、30日(日本時間10月1日)に開幕するポストシーズンに向け、ロースター当落線上の選手を多く起用。レッズあるいはメッツと対戦するワイルドカードシリーズに向け、最後の調整を行った。
ナ・リーグの第3シードが確定し、本拠地で第6シード(メッツあるいはレッズ)とワイルドカードシリーズを戦うことが決まっているドジャース。最後の3連戦はポストシーズンのロースターに誰を起用するかを精査し、主力選手を休養させることに重きを置いている。
前日にフレディー・フリーマンとムーキー・ベッツを休養させたのに引き続き、この日は大谷とテオスカーが欠場。大谷は8月21日以来の休養日となった。
先発のタイラー・グラスナウは予定通り3回限りで降板し、無失点の好投。36球しか投じていないため、3日後から始まるワイルドカードシリーズではリリーフとして登板する可能性を残した。ドジャースのワイルドカードシリーズの先発は正式発表はないものの、山本由伸、ブレイク・スネル、大谷翔平の3人が有力。その他の先発投手であるグラスナウ、エメット・シーアン、クレイトン・カーショウはブルペン待機が考えられる。
グラスナウ降板後、2番手アンドリュー・ヒーニーが3失点を喫したものの、それ以降はポストシーズンのロースター入りが有力視されるリリーフ投手が奮起。ジャック・ドライヤー、ブレイク・トライネン、アレックス・ベシア、エドガード・エンリケスが4回をわずか1安打、10三振の無失点リレーでつなぎ、逆転劇を呼び込んだ。
打線はダルトン・ラッシングの4号2ランで先制点を挙げると、七回にワイルドピッチで同点。3-3で迎えた九回にはキケ・ヘルナンデスがマリナーズの守護神アンドレス・ムニョスから決勝二塁打を放った。
先制2ランでアピールしたラッシングもロースター当落線上の選手の一人だ。ロバーツ監督は先日、負傷中の正捕手ウィル・スミスがワイルドカードシリーズに間に合うよう「願っている」というより「期待している」と発言。スミスはこの日、右掌の骨折が判明してから初めてスイングを行ったばかりだ。仮にドジャースがスミスの復帰が近いと判断した場合、ワイルドカードシリーズではロースターに3人の捕手(ベン・ロートベット、スミス、ラッシング)を抱える可能性もあるだろう。
そして負傷に苦しむベテランはスミスだけではない。トミー・エドマン(右足首)とマックス・マンシー(下半身)は、どちらも長引く痛みに悩まされており、最近は出場時間が限られている。エドマンはこの日「1番・DH」で戦列に復帰したが、マンシーは9月24日以来出場がない。両選手ともワイルドカードシリーズには本来のポジションに復帰できると見られている。