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カブスに痛手 後半戦絶好調のホートンが負傷者リスト入り PS初戦を欠場

2025.9.29 06:12 Monday

 27日(日本時間28日)、カブスは先発右腕ケイド・ホートンを右肋骨の骨折で15日間の負傷者リストに登録したことを発表。後半戦の快投で一躍新人王の大本命に躍り出たホートンは、31日(同10月1日)から予定されるパドレスとのワイルドカードシリーズに先発することが予想されていたが、負傷によって欠場が決まった。

 カブスの球団編成部長のジェド・ホイヤーは「本当に投げたがっていた。投げられると感じていたようだ。タフな選手だからね。ただ、違和感なく投げられないことが明らかになったなら、そのリスクを取ることはできない」とコメント。

 ホートンは23日(同24日)のメッツ戦の先発登板で、背中の中央と右胸郭周辺の張りのため、3回29球限りで降板した。クレイグ・カウンセル監督は、長引く咳を含む最近の病気が、深呼吸が困難になるなど、ホートンの不調の原因である可能性が高いと指摘。ホートンが画像検査を受けた後、カウンセル監督は「懸念事項」があり、別の医師によるセカンドオピニオンを求める必要があると述べた。26日(同27日)、カウンセル監督は二次検査で肋骨の損傷が確認されたと発表し、「順調に回復しつつあるので、今後とも前進していくつもりだ」と付け加えていた。

 ホイヤー編成部長は球団がホートンの肋骨負傷について24日(同25日)には知っていたが、ホートンが怪我を抱えながら投げられるか見たがっていたことを明かした。ただ、26日(同27日)にキャッチボールを行った際、わずかに懸念されるべき事態が見られ、27日(同28日)にも改善はなかったという。ホートンは依然として脇腹に違和感があり、投球動作で完全に体を伸ばす動作に苦労していると訴えた。

 「彼は本当に挑戦したがっていた。そして私たちも挑戦する価値があると思ったんだ。もちろん、あまり進展はなかった。まあ、仕方ないね。彼には投げられないだけの違和感があったから、あまり進展できなかった。それが残念なところだ」と、カウンセル監督は述べた。

 ホートンの故障者リスト入りは25日(同26日)まで遡及するため、早くても10月10日までは出場資格を得られない。ナ・リーグの地区シリーズは第5戦が10月11日に行われる予定だ。ポストシーズンのロースターは各ラウンドの前に決定され、ロースター漏れした選手はラウンドの途中で負傷者補充としてのみ追加できる。

 ホートンの欠場が確定しているワイルドカードシリーズでは、マシュー・ボイドと今永昇太の両左腕の先発が予想されている。ホートンの穴を埋めると予想されるのはジェイムソン・タイオン、ハビエル・アサッド、コリン・レイの3人の右腕だ。

 「(ホートンは)素晴らしい選手だ。偉大な選手になりたいと思っている。負傷者リスト入りして(ポストシーズンの)ファーストラウンドに参加できないことがどれほど辛いことか、分かっている。ただチームの一員でありたい、チームに貢献したいと願っていると思う。チームにとって素晴らしい存在だ。今年は私がしばらく調子を落としたとき、昇太がしばらく調子を落としたとき、我々を支えてくれた。だから今度は私たちが穴を埋める番だ」とタイオンは語り、チームメートのリベンジを誓った。

 ホートンを失うのはカブスにとって計り知れない痛手だ。ホートンは23試合(先発22試合)に登板し、11勝4敗、防御率2.67の成績を残していた。さらに後半戦は大きく調子を上げ、防御率1.03はポール・スキーンズ(1.89)を上回ってMLBトップだった。
「彼は競争が好きなんだ。ルーキーイヤーで、ポストシーズン初登板が叶わなかったのは、後半戦には球界屈指の投手になっていたかもしれないのに、本当に残念だ。でも、彼はできることはすべてやったんだ。彼のエージェントと何度も話し合った。彼自身とも何度も話し合った」とホイヤー編成部長は悔しさを滲ませた。

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