ブルージェイズが2015年以来の地区優勝 カークが2本塁打
2025.9.29 07:07 Monday
【ブルージェイズ13-4レイズ】トロント/ロジャースセンター、9月28日(日本時間29日)
マジック1でシーズン最終戦を迎えたブルージェイズがレイズを下し、2015年以来7度目のア・リーグ東地区優勝。アレハンドロ・カークが初回に14号先制グランドスラム、追い上げられた五回にダメ押しの15号2ランを放ち、勝利に導いた。
初回に1点を先制されたブルージェイズは、直後の攻撃を2者連続四球から始め、3番ゲレーロJr.のタイムリーで同点。さらに満塁とし、6番カークのグランドスラムで一気に5-1とリードを得た。
しかし、三回に先発ゴーズマンが乱調。満塁のピンチを招いて、初回に引き続き3番アランダにタイムリーを浴びると、5番マンガムにも続かれて3点を失った。
それでも、5-4と1点差に追い上げられても、打力で突き放すのが今季のブルージェイズ。四回に犠牲フライで1点を加えると、五回にはカークがこの日2本目の2ランで突き放した。そして7番バージャーと1番スプリンガーの本塁打で5点を加え、大量リードを得た。
投げては、先発ゴーズマンが3回2/3で降板したものの、ブルペン陣が奮起。四回2死満塁のピンチを切り抜けた2番手フルハティに白星が付いた。
この日ヒーローとなったカークは、6年目の26歳。23歳で迎えた2022シーズンにオールスター選出とシルバースラッガーの栄誉に輝き、続く2023-24シーズンは捕手として守備力に磨きをかけた。5年の延長契約を結んで迎えた今季は、キャリアハイの15本塁打を放って見事にその期待に応え、地区優勝がかかった大一番でもチームを牽引した。
ブルージェイズにとってこの地区優勝が持つ意味合いは大きい。ア・リーグの第1シード、そして地区シリーズまでの休養も確定。レギュラーショートのビシェットは左膝の負傷から地区シリーズ以降での復帰を期待して、回復期間が確保できる。この日先発したエースのゴーズマンを第1戦に先発させることも可能になる。2020、2022、2023年のポストシーズンでは全て2連敗で敗退し、2ポストシーズンの勝利は2016年から遠ざかっている。ブルージェイズにとっては、ワイルドカード・シリーズはシードされ、地区シリーズまで休養と調整期間を得られる日程は、追い風となるだろう。