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スター軍団メッツがポストシーズン進出逃す マーリンズに完封負け

2025.9.29 09:01 Monday

【マーリンズ4-0メッツ】マイアミ/ローンデポパーク、9月28日(日本時間29日)

 メッツはマーリンズに完封で敗れ、ポストシーズン進出を逃した。ポストシーズン進出のためには勝利に加え、同率で並ぶレッズの敗北が必要だったが、打線が度重なる得点機で沈黙。8投手を注ぎ込んだ継投リレーも4点を失い、完敗を喫した。シーズン序盤は絶好調で首位を快走していたが、7月から始まった不調を止められなかった。

 メッツは前日にカルロス・メンドーサ監督が示唆していたように、総力戦の継投で挑んだ。先発マナイアを1回2/3で見切ると、三回2死一塁の局面では前日に七回を投げたセットアッパーのレイリーを投入。慎重な継投でそのピンチをしのいだが、四回1死で単打を浴びたレイリーを、4番手スタネックに交代させた判断が裏目に出た。

 スタネックは6番ワガマンに先制のタイムリー二塁打、さらに8番ナバレトに2点目のタイムリー二塁打を献上。2死二塁となり、前日に八回を投げた切り札ロジャースを投入したが、頼みの綱のロジャースも連続タイムリーを打たれた。メッツは四回に一挙4点を失い、試合の主導権を失った。

 メッツ打線はマーリンズ先発のカブレラの制球難に漬け込み、二回から五回まで全ての回で得点圏を作った。しかし、チャンスの場面でいずれも沈黙。最大のチャンスとなった五回2死満塁の場面では、3番アロンソが打球初速115.9マイル(約186.5キロ)の鋭いライナーを放ったが、レフトのサノーハの頭上を超えることはなかった。アロンソが放ったレフトライナーは、今季のメッツの打者が記録した中で最速の打球。しかし、あえなく捕球され、絶好のチャンスを逸してしまった。

 メッツは五回から守護神ディアスを投入する決死の継投を続け、追加点をゼロに抑えた。しかし、打線もマーリンズのブルペン陣を捉えることができず、散発5安打で完封負け。シーズン途中に崩壊した今季を象徴するようなフラストレーションの溜まる敗北だった。

 6月12日時点で、メッツは21の貯金を作り、球団史上最高ペースで勝利を重ねていた。ナ・リーグ東地区の首位を快走し、2位に5.5ゲーム差、ポストシーズン圏外まで8.5ゲーム差のリードを保っていた。

 しかし、メッツはそこから転落し、ついにはポストシーズン進出を逃した。しかし、そこから転落し、ついにはポストシーズン進出を逃した。直近93試合では38勝55敗。同時期でメッツより勝率が低いのは、地区最下位に沈むホワイトソックス、ナショナルズ、ツインズ、ロッキーズの4チームしかいないほどの不振に陥った。「エライアス・スポーツ・ビューロー」によると、21以上の貯金を記録した後に今季のメッツより低い勝率を記録したのは、1905年のインディアンスと1977年のカブスの2チームだけである。

 問題はメッツが今後どこへ向かうかだ。オールスター選出のアロンソとディアスは、今オフにオプトアウト権(契約破棄条項)を行使し、フリーエージェントになる可能性がある(アロンソは試合後にオプトアウト権の行使を表明)。打線の中心選手であるソト、リンドーア、ニモは5年以上の契約を残す一方、チーム崩壊の遠因となった投手陣は不安が残る。シーズン終盤にデビューしてインパクトを残した3人の新人(マクリーン、トン、スプロート)に期待が集まる一方、大型契約下にあるマナイアと千賀滉大(32)は不振。投手陣の軸となるエースを確立することが、オフの課題となるだろう。


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