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タイガースが延長の末、第1戦を制す 不振のマッキンストリーに殊勲打

2025.10.5 14:37 Sunday

【マリナーズ2-3タイガース】シアトル/T-モバイルパーク、10月4日(日本時間5日)

 ア・リーグの第2シード・マリナーズと第6シード・タイガースにより地区シリーズ(ALDS)第1戦は、延長戦の末にタイガースが先勝。11回にザック・マッキンストリーが決勝タイムリーを放ち、勝負を決めた。マリナーズは本拠地T-モバイルパークでは2001年以来となる得点を入れ、同点に追いついたが、あと1点が遠かった。

 早めの継投策に出ると見られていたタイガースは、先発メルトンが4回1失点と好投。試合を作った新人の奮闘に応え、五回には2番カーペンターが逆転の2ランを放った。

 カーペンターはマリナーズ先発のカービーを得意としている。この日の本塁打を含め、通算成績は11打数5安打、その5安打はすべてが本塁打だ。この日は高めに外れたシンカーを完ぺきなタイミングでとらえ、ライトの中段まで運んだ。特定の投手に対して通算5安打以上をすべて本塁打で記録しているのは、現役選手の中でカーペンターだけだという。

 継投に出たタイガースは3番手ラファエル・モンテロがフリオ・ロドリゲスにこの日2打点目のタイムリーを浴び、同点に追いつかれる。しかし、それ以降はブルペン陣が奮起。5人の投手が6回無失点、2安打、4三振、無四球の無失点リレーで11回までつないだ。

 そして、11回の攻撃では先頭のトーケルソンが四球で出塁し、暴投で進塁。そこから2者連続三振に倒れたが、マッキンストリーがセンター前にタイムリーを放って勝ち越し点をもたらした。マッキンストリーはレギュラーシーズンの9月25日以来、17打数無安打の不振に陥っていたが、「シンカーを狙っていた」と初球に反応した。

 エースのカービーを立てたマリナーズ相手に、4番手メルトンで挑んだタイガースが金星を上げた。あす行われる第2戦では、絶対的エースのタリック・スクーバルが先発。3戦先勝のALDSを突破するためには残り2勝が必要だが、スクーバルは第5戦を含めて残り2度先発が可能であり、タイガースは有利な立場に躍り出た。
殊勲打のマッキンストリーは語る。
「スクーバルがマウンドに立つ第2戦が、すごく楽しみだ。(スクーバルは)全力で戦うだろう。エネルギッシュで、このゲームでも屈指の選手だ。あしたはバックでプレーするのがすごく楽しみだ」
絶対的エースを中心に士気の高いタイガースが一気にシリーズの流れを手にするかもしれない。


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