カブスが初回4得点で逆転して逃げ切り 地区シリーズのスイープ負けを回避
2025.10.9 09:47 Thursday
【カブス4-3ブルワーズ】シカゴ/リグレーフィールド、10月8日(日本時間9日)
カブスの鈴木誠也は本拠地リグレーフィールドで行われたナショナル・リーグ地区シリーズ(NLDS)第3戦に「4番・右翼」でスタメン出場。三回の第2打席でセンターへの二塁打を放ち、4打数1安打だった。試合はカブスが4-3で逃げ切り。スイープ負けを回避し、第4戦以降に望みをつないだ。
打球がリグレーフィールドの右翼フェンス上部のバスケットに吸い込まれた瞬間、カブスのリードオフマン、マイケル・ブッシュは雄叫びを上げた。ブルワーズに1点を先制される苦しい展開だったが、強風を切り裂いたブッシュのソロ本塁打によって、試合は振り出しに戻った。
ブッシュが先頭打者アーチを放つのはNLDSの3試合で2度目。ブッシュの本塁打がカブス打線に火をつけ、2死満塁からピート・クロウ=アームストロングが勝ち越しの2点タイムリーを放つなど、この回一挙4得点で試合をひっくり返した。
カブス先発のジェイムソン・タイオンは4回5安打2失点の力投。クレイグ・カウンセル監督は五回から継投に入り、4番手のアンドリュー・キットリッジが七回にジェイク・バウアーズにソロ本塁打を浴び、1点差に迫られたものの、八回無死二塁のピンチを5番手のケイレブ・シールバーと6番手のブラッド・ケラーが切り抜け、4-3で勝利した。
これでカブス対ブルワーズのNLDSはカブスが1勝2敗。第4戦も今季ポストシーズンを含めて53勝30敗の好成績を残しているリグレーフィールドで行われ、カブスは2勝2敗のタイに持ち込むことを目指す。
ちなみに、現行のフォーマット(2-2-1)で行われた地区シリーズのうち、初戦から連敗したケースは34度あるが、第4戦まで持ち込んだケースはそのうち14度だけ。第4戦に勝利し、第5戦までもつれたのはそのうち5度。連敗からの3連勝が過去3度だけ実現している。カブスは史上4例目となることができるだろうか。