ヤンキース・ベリンジャー 年俸38億円の来季契約を破棄してFAに
2025.10.11 08:27 Saturday
関係者がMLB.comに語ったところによると、ヤンキースのコディ・ベリンジャーはあと1年残っている契約を破棄し、フリーエージェント(FA)になる意思を固めたようだ。
ベリンジャーは2024年2月にカブスと3年契約を結び、今季がその2年目のシーズン。来季の年俸は2500万ドル(約38億円)で、選手側に選択権があるオプションとなっている。ヤンキースは昨年12月、右腕コディ・ポティートとのトレードでカブスからベリンジャー(プラス金銭)を獲得した。
ベリンジャーは今季ヤンキースで実力を発揮し、152試合に出場して打率.272、29本塁打、98打点、13盗塁、OPS.814を記録。本塁打と打点はドジャースでナ・リーグMVPに輝いた2019年(47本塁打&115打点)以来の高水準だった。また、三振率(13.7%)と空振り率(18.1%)は自己ベストを更新した。
「このユニフォームを着て、素晴らしい時間を過ごすことができた。ヤンキースタジアム、ヤンキースファン、ヤンキースの球団組織、そしてヤンキースの選手たちがロッカールームで築き上げてきた文化。それらは本当に特別なものだった」とベリンジャーは地区シリーズ(ALDS)第4戦に敗れ、敗退が決まったあとに語った。
「本当に楽しいグループだ。その一員になることができて、本当に楽しかった。本当に素晴らしいグループだったので、(ワールドシリーズ制覇という)期待に応えることができなかったことだけが残念だ」とヤンキースで過ごした1年を振り返った。
ベリンジャーは打撃面だけでなく、守備面でも外野の全3ポジションと一塁を守りながらチームに貢献した。守備でのランバリュー(得点価値)は+9を記録し、メジャー全体の上位9%にランクイン。チームでも正捕手オースティン・ウェルズの+11に次ぐ数値だ。
ベリンジャーの父クレイも1999~2001年にヤンキースでプレーした経験がある。ベリンジャーは今オフにFAとなる主力選手の1人であり、ほかにはトレント・グリシャム、ポール・ゴールドシュミット、ルーク・ウィーバー、デビン・ウィリアムスらがFAとなる予定だ。